留学生活において「食事」は非常に大切です。
勉強をしに海外に行って、食事がままならず体調を崩していては留学した意味が無くなってしまいます。
心身ともに健康な状態で学業に専念するのが理想ですよね。
今日はホームステイ先の食べ物が合わないときはどのようにしたらいいのかという内容にスポットを当てて「留学先の食べ物事情」についてお話をしていきます。
留学先のホームステイで食事が合わないときの対処方
私が初めて留学したのはイギリスでした。
ホームステイしていたのですが、ホストマザーは仕事をしながらも美味しい料理を作ってくれていたので、食事に関してのトラブルは発生することなく留学生活を楽しめました。
しかし、同じ語学学校に通う他の生徒が「うちのホストファミリーの食事がほぼ毎日、夕食は缶詰の中身を皿に盛っているだけなんだよね。これって普通なんだろうか?みんなのホストファミリーはどう?」と初めての留学で、缶詰夕食が普通のことなのか、それとも明らかな手抜きなのかさえ判断できずに悩んでいました。
ホームステイ先の食べ物が口に合わない場合はどうしたらいいのでしょうか。
私のホームステイの経験も交えてお話します。
実は、ホームステイ経験者のほとんどが「食事は当たりはずれがある」と実感しています。
私の場合は、ホストファザー、ホストマザーが共働きだったのですが、ホストマザーが昼休みに一度帰宅して夕食の下ごしらえをする人だったので、夕食は手作りでした。
買い物も一緒に連れて行ってもらい、食べたい物をリクエストできるという、大変恵まれた環境でした。
毎週金曜日は、私が楽しみにしている「中華料理」のテイクアウトをしてくれて、食事に関しては全く問題がありませんでした。
私とは真逆に同じ学校の友人はステイ先の食事が合わなくて悩み、そして食事のことがストレスになってしまったのです。
ホームステイ先の食事が口に合わないとき
「頑張って慣れるまで我慢しましょう」とは、言い切れない問題だと思いますが、まずは「合わない」という定義を考えてみます。
- 味付けが濃い・・・海外は日本と比較すると味が濃いのが普通です。
- 量が多い・・・外国人は食べる量は日本人の1.5倍くらいが普通です。
- 野菜と果物が少ない・・・日本のように一日30品目を摂るという意識があまりないですが、明らかな野菜不足は問題です。
- できあいのものばかりがテーブルに並ぶ・・・ファストフードばかりだと問題です。
- 缶詰や冷凍食品ばかり・・・そればかりが毎日繰り返されるようだと問題です。
他にも理由があるかも知れませんが、主に上記が「留学先の食事が合わない」という理由になると思います。
ここで1つ気を付けてみるべきなのが「ホームステイ先の食事に対しての気持ちの持ちよう」です。
ここが変われば、食事が苦ではなくなることもあります。
例えば、
- 今まで日本で食べてきた味付け、食材と違って当たり前。
- ホームステイすることは、「家族の一員」になることであり「お客様として」ステイしているわけではない。
- 自分が逆にホストファミリー側だったら、「味が濃い、量が多い」と伝えてもらう方が、黙ってご飯を残して部屋に戻られるよりはいい。
- 海外旅行ではなく、外国で生活をしているため「食べたい物を食べられる」とは限らない。
など、日本とは環境が違うことを今一度、自分に落とし込むと食事に対しての考え方も変わるかもしれません。
では、先に述べた6つの定義ですが、その中でも①と②に関しては、そのうち慣れるということもあります。
私自身も最初は「量が多い、味が濃い」と思っていましたが、1か月もすればその家庭の味に慣れ、量も残さずに食べられるようになりました。
この調子だったので、体重は1か月で5キロ増え、半年後には8キロ増えてしまいました。
ホストマザーに正直に「日本に帰る前にダイエットしておきたい」と相談して、夕食の量は私の分は野菜を多めに盛り付けてもらえるようにお願いしました。
③④⑤に関しては、例えば明らかな「カロリー不足」「栄養不足」「栄養が偏っている」などこのままの食事を続けた場合、健康に害を及ぼす危険性があると大変ですから、度を越えて食事に問題があるのであれば、留学エージェントの担当者、もしくは現地の学校にいるスクールカウンセラーに相談してみてください。
最終手段としてステイ先を変更してもらうことが出来る場合もあります。
私の同級生はステイ先を変更してもらっていました。
彼女に出される夕食が毎日、缶詰がメインディッシュで温かくもない食事ばかりが続いたため、カウンセラーからホストマザーに指導が入りましたが、改善されずにいたためです。
ホームステイ先だけでなく外食してもご飯がまずいと感じるときは?
もし、ホームステイ先だけでなく、その国の食事が口に合わないというような場合もある程度、対策することが可能です。
例えば、海外のレストラン、カフェでもお客様がオーダーしてから作り始めるというようなお店なら、オーダーの際に自分の好みを伝えて、好みの味付けや調理方法にしてもらうことができる場合があります。
「濃い味付けが苦手です」
「辛さは最小にしてください」
などと、自分の味付けの好みを伝えることができます。
もし、まだ口に合わないようでしたら、正直にスタッフに伝えることは悪いことではありません。
そして自炊するという方法もあります。
日本食材が売っているスーパーマーケットなどに出向けば、見慣れた、食べ慣れた食品を見つけることができますが、金額は日本で買うより高めだということを覚悟しておいた方がいいです。
日本のお米を食べ慣れていると、海外のお米はパサパサして口に合わないことがあります。
自炊の際に「日本のお米」が手に入らないけれども、日本のお米のような食感に近づけたいというときに私がやっている方法は
- お米を洗ってから、水に30分から1時間浸す
- 炊く際には水加減は、米の上から1~2センチ(日本のお米を炊くときより少し多めの水加減)
- 炊き終わってから蒸らすこと
特に炊く前に水に浸すというひと手間で、お米がしっとりと炊けます。
まとめ
ホームステイをしていると、なかなか「食事が口に合わない」ということは言いにくいものです。
ただし外国人は「言いたいことは言う」という文化なので、自分の食事に対するリクエストがあるなら、ホストファミリーに「意見する」のではなく、あくまで「相談する」ことも間違ってはいないと思います。
ただし、口に合わないからと食べなくなってしまえば、ホストファミリーとの関係や、自分の健康を損ねることになってしまい、本業である学業に身が入らなくなってしまうことも懸念されます。
「食事が合わないことが限度を超えていてストレスになっている」と感じた場合は、迷わずに留学エージェントやスクールカウンセラーに相談して、一緒に一番いい方法を考えてもらうことが大事だと経験上感じています。
【関連記事はこちら】
・留学が決まったのに自分の英語が通じるのか心配なときの対処法