冬になると気になるのが乾燥ですよね。
暖房を使うとどうしても部屋は乾燥しがちになります。
乾燥すると喉がいがいがしたり目が乾いたり、過ごしにくくなってしまいます。
特に太平洋側では季節風の影響によって乾燥がひどくなってしまいます。
屋外の湿度を快適にするのはさすがに不可能ですが湿度は快適に保ちたいものですよね。
湿度を保つための対策はいろいろありますが、今回は加湿器に焦点を当てて考えていきたいと思います。
目次
加湿器はどれがいいの?
加湿器が加湿する方法にはいろいろな方法があります。
具体的には「スチーム式」、「気化式」、「超音波式」と、それらを組み合わせた「ハイブリッド式」と言われるものです。
もちろん、それぞれにいいところ悪いところがあります。
加湿能力が高ければ電気代がかかったり、逆に電気代がかからなければ加湿能力が低かったり、いろいろな特徴がみられます。
見た目で選ぶというのもありですが、機能的に選ぶならまずはどれだけの加湿をしたいのかを考えた方が良いのではないでしょうか。
加湿の仕方を把握して、それから加湿器を選んでみると、自身にあった加湿器が選べると思います。
加湿器を選ぶポイントはどこ?
加湿器には大まかに4つの方式があります。
簡単に特徴を見ていきましょう!
スチーム式加湿器
簡単にいうとふたを開けっ放しにしてポットでお湯を沸かすイメージです。
お湯をわかしているような状態なので加湿能力は一番高いです。
暖かく加湿できる分、熱を利用するため電気代が高くなってしまうのが難点です。
気化式
簡単にいうと濡れタオルに扇風機で風をあててタオルの水分を蒸発させるような方法です。
風を送るだけなので加湿能力は低めです。
しかし、風を送るしかしないので電気代はかなり安く済みます。
水が蒸発するときに気化熱を奪うので部屋の気温は下がってしまいます。
超音波式
水を振動させることで水を小さな粒子にして空気中に飛ばして加湿します。
よく雑貨屋さんなどで白い煙をだしているタイプですね。
スタイリッシュなデザインが多い気がします。
ほかの方式が水を蒸発させて空気中に放出するのに対して水そのものを空気中に飛ばしてしまうので、ほかの方式では水に含まれるミネラル分などが内部に塊としてできてしまうのに対し、加湿器の周りに付着しちゃいます。
また水を空気中に飛ばすので気温が下がってしまいます。
ハイブリッド式
2つのものを組み合わせた加湿方法です。
「気化式とスチーム式」を合わせたものと、「超音波式とスチーム式」を合わせたものになります。
どちらも、ちょっと電気代がかかる分加湿量が増えたと考えるといいと思います。
ほとんど価値観の問題になってきてしまうと思うのですが、電気代なんて気にせず衛生的に使いたいということであればスチーム式加湿器がおすすめです!
電気代はかけたくないけどそこそこ加湿してほしいということであれば、気化式、ハイブリッド式がよいのではないでしょうか。
かっこいい加湿器がいい!ということであれば超音波式が良いと思います。
加湿もしたいけど電気代は節約したい!
加湿器っていつも動かしっぱなしになってしまうので、電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。
でも加湿はがっつりしたい!
そんな時は加湿器の位置を工夫してみましょう。
部屋で一番乾燥する場所はどこでしょうか?
乾燥している場所では水が蒸発しやすくなるので、一番乾燥する場所に加湿器を設置するのが効果的!
具体的にどこかというとそれはエアコンの風のあたるところになります。
洗濯物を暖房の前においておくとすぐ乾きますよね!
それと同じ様に気化式の加湿器でも能力以上の働きをしてくれると思います。
ここで注意しておくといいのは、でも加湿器から吹き出した風が壁や窓に当たらないようにすることです。
結露の原因になり、加湿して結露してしまった分の水分はただ壁や窓を濡らしただけになってしまいます。
ちなみにいよかんは、1時間に265mlしか加湿しない能力が低めの加湿器を25坪のテナントで使用しています。
けちりすぎなのかもしれませんが、加湿器を使用しているときと使用していない時では乾燥具合は変わるように思います。
心配な方は大きめの加湿器を購入して、加湿量の調整をするのがおすすめです。
冬の湿度は50%から60%の間であれば大体快適に過ごせると言わています。
60%だと計算が面倒なのでまずは50%の湿度でどれだけの加湿が必要かを考えていきましょう。
温度は20℃で設定したいと思います。
元の空気は気温5度℃湿度50%、部屋の広さを6畳で天井までの高さを2m40cmで考えてみます。
部屋に必要な加湿量は?
湿度の出し方を知ろう!
まずは湿度の出し方からです。
今回の湿度は相対湿度を使っていきます。
中学生の時に習った湿度のことですね。
相対湿度[%] = {空気1m3中に含まれる水蒸気量[g/m3]/その気温での飽和水蒸気量[g/m3]}×100
で求めることができます。
物の空気を気温5℃湿度50%で設定したので飽和水蒸気量は7g/m2なので、空気1m3の中に3.5gの水蒸気が含まれていることになります。
この空気を20℃まで温めるので、 この時の飽和水蒸気量は17gになります。
この空気を湿度50%にするためには飽和水蒸気量17gの半分の水蒸気量8.5gが必要となります。
つまり1m3当たり8.5gと3.5gの差、5gの水蒸気が必要となります。
部屋の体積から必要な加湿量を求めてみよう!
後は部屋の大きさが分かれば加湿すべき水蒸気量が求められます。
畳の大きさを90cm×180cm、天井までの高さを2m40cmすると6畳の部屋の体積は、
0.9×1.8×6×2.4=23.328m3
となります。
1m3当たり5gの加湿をすればいいので
5×23.328=116.64g(ml)
加湿できれば20℃で湿度が50%の空気になるということですよね!
つまりこの場合だと116gの水蒸気を蒸発させる機能のある加湿器を購入すれば大丈夫でしょう。
基本的には加湿器にどれくらいの広さまで対応できるのか書いてありますのでそれを参考にして選ぶといいと思います。
天井が一般的な住宅よりも高い場合や低い場合の参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は加湿器選びについてでした。
湿度は部屋の気密性や部屋にいる人の数や観葉植物などによっても影響されます。
ちょうどよい加湿器を選ぶのは結構難しいです。
まずは部屋の湿度をはかってみるとよいと思います。
部屋によっては加湿が必要のないこともあるかもしれません。
加湿のし過ぎはカビやダニの発生の原因になってしまうこともあります。
適度な加湿をすることが肝要です。