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パーキンソン病の家族がずっと寝てるけれど大丈夫?起こすべきなの?

病気になった人の気持ちやつらさは、実際にその病気と戦ったことのある人、または、戦っている人にしか分からないことも多くあります。

パーキンソン病についても例外ではありません。

家族がパーキンソン病と診断されたけれど、最近いつも寝ているのはなんで?なぜ毎日そんなに眠いの?どこか悪いの?

もしずっと眠っていたら心配になりませんか?

どこか悪いわけではないのなら、生活リズムを整えるために起こした方がいいのか、それともそのまま寝かせておくべきか…

今回は数あるパーキンソン病の症状の中から周囲から理解されにくい傾眠傾向についてお話ししていきたいと思います。

パーキンソン病の家族がずっと寝てる時ってどうしたらいいの?

パーキンソン病には、振戦、固縮、動作緩慢、姿勢反射障害という代表的な4大症状の他にも様々な症状があります。
例えば、便秘や立ちくらみ、体重減少、傾眠傾向、臭いに鈍感になる、うつなどです。
私自身、4大症状もさる事ながら、立ちくらみや体重減少、傾眠傾向などに悩まされています。

さて、上記の場合起こすべきなのでしょうか?
それともそのまま寝かせておく方が良いのでしょうか?

まずパーキンソン病の人が傾眠傾向にあるのには理由があります。
薬の副作用、ジスキネジア、固縮、睡眠障害の4つが主な理由として挙げられると思います。

1つ目の薬の副作用ですが、眠気がくるのはパーキンソン病薬の代表的な副作用の1つです。
中には突発的に眠ってしまうものまであります。
私自身、今は家で執筆活動をしており直接人と接することがないため気にすることもなくなりましたが、外で働いていた時は毎日のように眠く本当に困りました。
周囲の人に薬の副作用であることを伝えていましたがしょっ中あくびをしたり、たまにウトウトすると申し訳ないと言う気持ちと、何か言われているのではないかと言う気持ちで周囲の目がとても気になっていました。

2つ目のジスキネジアは酷い時だとずっと自分の意思とは関係なく動き続けるのでとても疲れ、疲労のため眠くなります。
3つ目の固縮は筋肉が常に緊張したように固くなるので疲れ、こちらも疲労のため眠くなります。
4つ目の睡眠障害ですが夜中寝返りができず2〜3時間おきに痛みで目が覚めるため熟睡することができません。
そんな生活が永遠と続くわけなのでやはり眠くなります。

これらの理由からパーキンソン病の人は程度はそれぞれですが常に傾眠傾向にあるのだと思います。
起こすか起こさないかはその人の生活環境によるのではないでしょうか?

私の場合は子育て中ということもあり、眠たいからといっていつでも寝れるわけではありません。
そのためこの激しい睡魔と闘わなければなりません。
私のような理由があり、もし寝てしまった場合起こしてほしいと頼まれているのであれば起こしてあげたほうがいいかもしれませんが、もし寝れるような環境であればそのまま寝かせてあげるのもいいかもしれません。

以前若年性認知症の方が出ていた番組だったと思うのですが、その方も薬の副作用で強い睡魔に襲われるといっていました。
その方は自分の症状を上司に伝え、仕事中に横になる時間をもらい仮眠をとっていました。
このように薬の副作用による眠気や睡眠障害に対して理解ある会社というのはまだまだ少ないのが現状だと思います。

伝えたら良いことなのでしょうが、薬の副作用で眠くなるから寝る時間を確保してほしい。と言うのはとてもいいにくいことです。
なぜなら、薬の副作用で眠気がくるのはパーキンソン病の薬だけではなく、むしろ多くの薬に共通して言える副作用だからです。
「私だって〇〇の薬飲んでいて副作用で眠気と書いてあるけど働いてるよ」と言われたら返す言葉がありません。
その辺の線引きは一般の人がするのはとても難しいと思います。

そのためどうしても睡眠障害が辛そうであれば主治医に相談してみたほうが良いと思います。
薬の調整ができるかもしれません。

まとめ

パーキンソン病の人たちにとって睡眠はとても大切です。
薬の効き具合も変わってきますし、ドーパミンは睡眠中に生成されます。
仕事は難しいかもしれませんが、家事など代われる内容であれば代わって少し横になる時間を持ってもらうと良いと思います。

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