ナレーションと言っても、いくつか種類があります。
ナレーターを目指して勉強をしていると「清涼飲料水のCMのナレーション」とか「野生動物のドキュメンタリーのナレーション」など、色んなパターンの課題が出されていませんか?
それぞれのナレーションが持つ役割や重視するポイントは違います。
そこで、いろいろなナレーションの特徴とそれに取り組む際のコツをお話ししていきたいと思います!
CMのナレーションの特徴とコツ
CMは短いものは15秒、長くても30秒しかない中で、いかに視聴者へ向けて商品をアピールできるかが重視されます。
インパクトも大事ですが、商品を分かりやすく紹介できなくてはいけません。
印象には残ったけど、結局何のCMだったの?なんてことになっては意味がないですよね。
CM映像にナレーションが加わると、視覚以外に聴覚からも情報が入り伝わりやすくなるので、ほとんどのCMでナレーションが使われています。
短い原稿の中で、強い印象を与えどれだけ中身を伝えられるかが勝負なので、とても難しい仕事です。
CMでのナレーションのコツは原稿と映像を何度も確認し、CMのどの部分が一番目を惹くのかを意識することです。
短い時間ですので、いつも以上に滑舌に気をつけ、短い言葉でも聞き取りやすいしゃべりが必要になります。
ビデオや動画中のナレーションの特徴とコツ
こちらは企業向けPR動画などが当てはまるでしょうか。
誰に向けてのPRなのかなど決まったコンセプトがあり、さらに映像だけでは説明しきれない事をナレーションでカバーしていきます。
淡々と説明する部分も必要ですが、企業側の熱意がしっかりと伝わるように感情を込めてしゃべる必要もありますので、動画がどんな意図で制作されているのかをちゃんと理解しておく必要があります。
事前に調べたり見学したりできると、自分の理解が深まるのでより説得力のあるナレーションになります。
ストレートナレーションの特徴とコツ
最初にレッスンの課題で出されることが多いナレーションです。
ナレーター・声優・アナウンサーと、それぞれに求められるストレートナレーションが違う場合があるので、明確な決まりがあるものではありません。
一番分かりやすいのは、NHKのアナウンサーによる報道番組のナレーションでしょうか。
ストレートナレーションは、とにかく内容を正確に伝えることが求められます。
初心者が必要以上に感情を込めたり、自分の特色を出そうとすると聞き辛くなるので要注意です。
際立たせたい箇所があれば、その前に間を作ったりスピードを変化させ緩急をつけるくらいにしましょう。
ドキュメンタリー作品中のナレーションの特徴とコツ
映像制作にとても時間がかかるのがドキュメンタリーですが、それと同様にナレーションもとても細かい要求がされ収録にかなりの時間を要することがあります。
映像の中の時間の経過や、登場人物の心情、映像制作側の想いや意図などを、映像だけで伝わりきれないことをカバーしていく役目がドキュメンタリーのナレーションです。
舞台経験がある人なら、まるで一本の舞台を制作から役者まで一人で全部やっているような気分だと感じるかもしれません。
それだけナレーションが重要なポジションだということです。
制作スタッフの方や収録に携わる方としっかり打ち合わせをして、ドキュメンタリーの内容と意図を自分の中で明確にしてから挑みましょう。
まとめ
全てのナレーションにおいて大切なことは、姿勢を良くする!
猫背では発声も上手くいかず滑舌も悪くなります。
緊張しているとつい猫背になっていきますが、緊張している時ほど姿勢を意識してくださいね。
色んな種類のナレーションが課題で出てきても、何度も原稿を読んで録音して、聞き直してまた録音、その繰り返しです。
地味な作業ですが、必ず自分の力になりますよ。
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