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「家庭訪問は玄関先で」とプリントが来た!そんなときこそ気を付けたいママのマナー

家庭訪問の時期になると「家庭訪問のお知らせ」ということで、家庭訪問スケージュールと併せて、家庭訪問における確認事項を学校側から受け取ることになります。
私が子供の頃は、家庭訪問と言えば、担任の先生は必ず家の中に上がりお話をされていましたが、最近では、玄関先で家庭訪問を済ませる学校も増えてきているようです。
今日は「玄関先で家庭訪問をするときのマナー」というテーマで、玄関先であっても先生に失礼のないマナーとは何か?
また「このお母さんは礼儀正しく、気遣いの出来る方だな」という印象を先生に持ってもらうちょっとしたコツをお伝えしていきます。

家庭訪問を玄関でする時のマナーって?

まずは守るべきルールは「学校で決められた家庭訪問スタイル」です。
事前に学校から「家庭訪問は玄関先で実施」「お茶、お菓子は不要」という「通達」があれば、このルールは守るようにします。
無理矢理に何度も「どうぞ中へお入りください」と言うのは心遣いではなく、親切の押し売りのような印象を先生にも与えてしまいかねません。
あくまで「決められたルールの中で気遣い、心遣いをするのが先生に対するマナー」なのではないかと思います。

学校から「玄関先で家庭訪問」と決められていれば、敢えてリビングへのご案内はしなくてもよいです。
先生側が玄関先での家庭訪問をするメリットとしては、「移動時間を含めた時間の節約」が出来ることです。
そのため、お迎えする側としても「先生の持ち時間」を意識することが最低限のマナーと言えるのではないでしょうか。

玄関での家庭訪問にお茶出しは必要?

また、玄関でお茶を出しても置き場に困ることがあるため、最初にお茶を出すよりは先生の帰り際に、暑い時期であれば、冷えたペットボトルのお茶をお持ちになるかお伺いを立ててもよいかも知れません。
先生が到着された際に、汗をかいていて喉が渇いておられる様子であれば、「冷たいお茶をお持ちしますね」とペットボトルのお茶を先にお渡しして、まずは喉を潤していただくことも心遣いとしては嬉しいです。

玄関の家庭訪問の準備って何をすればいいの?

玄関先での家庭訪問の際に、事前に準備しておきたいものとして、

  • 玄関に上がり框がある場合は座布団2枚
  • 玄関がバリアフリースタイルで段差がない場合は椅子2脚

を用意しておきましょう。

玄関で家庭訪問をするさいに気を付けたいことって?

では、玄関先で先生と話す際にどういったことに気を付ければいいのでしょうか。
玄関の大きさ、デザインなどはその家庭によって違いますが、どんな玄関の仕様であっても絶対に気を付けたいことがあります。
それは「先生に対する自分の目線の高さ」と「先生と自分との距離間」です。
そして玄関にも「上座と下座」があります。
基本的には下駄箱のある側が下座、絵や花が飾ってある方が上座ですが、下駄箱の上に花など飾った際にはこちらが上座となるので注意が必要です。

実際、具体的にどのような点に気を付けるといいのかというと、

玄関に上がり框(玄関の床部分と廊下部分の段差、通常15センチくらい)があるとき

・先生が玄関に立ったまま話す場合、自分が廊下側にいると先生の目線より高くなってしまわないようにする。

自分も靴を履いて玄関側に降りる、もしくは、廊下側に膝をついて先生の目線より低くなるような姿勢で話を聞きます。
目線が相手より高いということは、心理的に威圧感を与えてしまうと言われています。

・座布団を出して、「どうぞお座りください」と先生に上座側に座っていただくようにする。

玄関先での家庭訪問の場合は靴を脱がずに框部分に腰掛けられるのが多いようです。
先生がお座りになったら、自分も「失礼します」と言って先生の真横ではなく、やや後ろ横に座ります。
座布団をお出しする場合は、その向きも気を付けるようにしましょう。
昔ながらの座布団には真ん中に「ふさ」と呼ばれる、糸が付いています。
このふさのある側が表となります。
縫い目のない「輪」の部分が前に来るように座布団を置きます。
家庭訪問の際に、本格的な座布団がなくても、シートクッションのようなものでも代用は利きます。

先生が到着されてから座布団を置きますが、奥の部屋までバタバタと取りに行くのを先生に見せたくありませんし、時間の割愛のためにも座布団は廊下に2枚予め準備しておきます。

②玄関と廊下部分に段差がなくバリアフリースタイルの場合

・椅子を置く落ちがポイント

いすの置き方は上座が先生となります。
真正面に向かい合う形で椅子を置くことは避けます。
理由は、「真正面は闘いの位置」と心理学では言われており、お互いが懸念し合う位置でもあるためです。
これとは逆に2脚が「真横」に並んでしまうと、真横は親しい間柄の位置と言われているため、真横に並ぶよりも、先生と自分が「ハ」の字になる形だと話しやすいと思います。

・先生が到着された際には、「どうぞおかけください」と椅子をお勧めする。

この際に先生は鞄を床に置かれることになると思いますが、そんなときは「よろしければお鞄、こちらに置いてください」と廊下側のきれいな部分に置いていただくお声かけをします。
先生が「ありがとうございます。こちらで大丈夫です」と玄関床に鞄を置かれたとしても、ママの気遣いはちゃんと先生に伝わっています。

③玄関のスペースに余裕がなく、立ち話しか出来ない場合

もし先生が玄関に立つことも狭いようであれば、玄関ドアを開けたまま、先生が外に立ち、ママが玄関側に立ちながら話すということもやむを得ないです。

まとめ

どのような玄関スタイルであっても、家庭訪問が終わり先生がお帰りになるときに「よろしければお持ちください」とペットボトルのお茶(小さめサイズだと鞄の中で場所を取らない)をお渡ししてもよいと思います。先生が「お気持ちだけで結構です」と遠慮された場合であっても、ママの心遣いは先生には伝わっています。

先生は移動を優先して、お手洗いに行くタイミングさえないと聞きます。
もしかするとトイレをお貸しすることになるかも知れませんので、トイレ掃除はきちんと先生が到着される前に済ませておきます。
玄関掃除の際には、掃除が終わったら先生側の目線になり、外からチャイム、ドアノブまできれいにしてあるかチェックを怠らないようにしましょう。