昨今の声優ブームもあり、ナレーターという仕事に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
大体が養成所で基礎を習い、オーディションなどを経て事務所に所属という流れだと思うのですが、「フリーのナレーター」というのも数多く存在します。
そこで、フリーで仕事をする為にはどうすれば良いの?何が必要なの?という疑問にお答えしたいと思います。
目次
フリーランスのナレーターとして仕事がしたいならプロのレッスンを受けるのがおすすめ!
所属するにもフリーで仕事するにも、基本的な勉強が出来ていなければ次も使ってもらえません。
独学で勉強して無償でMCをするなどして場数を踏んでいるという方もいらっしゃいますが、自分の声や話し方を客観的に見て指導をしてもらえる養成所などのレッスンはとても貴重だと思います。
仕事をしながら週末や夜間に通える所もありますし、今の生活スタイルに合った所を探してみてはどうでしょう。
プロのレッスンを受けながらフリーランスのナレーターを目指すメリット
レッスンを受けることは基礎を学ぶ以外にも利点があります。
それは「人脈作り」ができることです!
私が養成所のレッスン生だった頃、講師の方から「個人的なイベントやるんだけど、そこで影アナ[1]影アナとは、舞台袖などに隠れて舞台に立たず影でアナウンスをする事です。やらない?」と声を掛けていただきました。
当時は、なんで私!?いいの!?と困惑しましたし、素人に毛が生えた程度だった事もあり自信もありませんでした。
ですが、信頼している先生からの誘いでしたし「あのイベントにはあなたの声が合うと思う」という言葉を聞いて、思い切って仕事をさせて頂きました。
結果、イベントは大成功でしたが改めて私自身が自分のダメな所に気づくことができました。
先生からも普段のレッスンではもらえないアドバイスを頂いたり、イベントに参加されていた方から褒めて頂けたりととても貴重な経験でした。
他にも、クラスメイトと録音したナレーションをたまたま知り合いになった既にプロで仕事をしているクラスメイトの知人が聞き、その方から仕事に誘って頂いた事もあります。
本当にいつどこで誰に見られているか分からないものです。
養成所はレッスンを受ける為だけの場所ではなく、レッスン生の頃から人脈作りをすることも出来るんです。
ナレーターとして培った人脈を次の仕事に繋げるには
さて、重要なのはここからです。
頑張って作った人脈や、頂いた単発の仕事を次に繋げていく為に何が必要か。
これは当たり前の事ですが、自身のスキルをしっかり磨いておく事、そしてどんな小さな仕事にも真摯に向き合う事が大切になります。
前項でもお話しましたが、いつどこでチャンスが巡ってくるか分かりません。
チャンスを無駄にしない、そしてそこで成果をあげることが次の仕事に繋がります。
レッスン生時代に受けた影アナの仕事は、卒業後も続けさせて頂きました。
スキルなんてまだまだ身についてない頃でしたが、私の仕事に向き合う姿を見て、一緒に仕事がしたいと思ったと先生が話してくれました。
フリーランスでナレーターの仕事だけでも生活できる年収はある?
フリーで仕事をしたいと考えてる方が一番気になるのは、この仕事だけで食べていけるのか?というところですよね。
結論から申し上げます。
フリーランスとしてナレーターだけの仕事を受けて生活していくのは難しいです。
事務所に所属して仕事をするようになったとしても、それ一本で生活できている方は少数です。
レギュラーの仕事を何本も持ち、尚且つ単発の仕事にも多く呼ばれている方ではないでしょうか。
多くの方はバイトと掛け持ちしています。
フリーなら尚更です。
事務所の場合はスケジュール管理やオーディションの情報、そして事務所が仕事をもらってきてくれるなど、バックアップ体制がしっかり整っています。
しかしフリーの場合、それらマネージメントも全て自分でやらなければなりません。
生活できるぐらいにフリーで仕事をしようと思ったら、365日24時間仕事漬けだと思った方がいいかもしれません。
まとめ
事務所に入っても、フリーになったとしても、目の前の仕事一つ一つに真剣に向き合う事で次に繋がっていきます。
フリーを選択することは大変な事ですが、自分で仕事のペースを決められたり、自分がやりたい仕事を探すことが出来ます。
今回はあくまで「私の場合」でお話しさせて頂きましたが、ナレーターを目指している方々のひとつの目安になれたらいいなと思います。
「あなたと仕事がしたい!」と言われるようなナレーターを目指して下さいね。
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References
↑1 | 影アナとは、舞台袖などに隠れて舞台に立たず影でアナウンスをする事です。 |
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