美術鑑賞が好きで美術館に行きたいけれど、子どもを連れて行ってもいいのだろうか?
子どもをアートに触れさせるのって教育によさそうだけど、周囲の目が怖い…。とお悩みのママさんパパさん、いらっしゃると思います。
美術館では静かに、走らずに…とマナーを教えても子どもに守れるか不安ですよね。
今回はお子様連れ美術館に関する記事です。
お出かけする際にご参考にしていただければ幸いです。
美術館に子供を連れて行くことはできる?
子どもを連れて美術館に行ってもいいのだろうか、アカデミックな場所で子どもの来館は断られるのでは?とご心配の方。
まず、美術館側から子どもの入場を断られることはほとんどありません。
しかし、美術館からは断られることがなくても、周囲の意見はなかなかに厳しいです。
もちろんマナーを守れればいいという人もいますので、一概に敬遠されているわけではありませんが、ネットではベビーカーで足をひかれた、子どもがぐずってうるさかったなどの意見もあり、難しい問題です。
美術館側からも混雑時は安全のためにベビーカーをたたんでもらうようお願いすることがあります、他のお客様の鑑賞の妨げになるような場合は一時退出をお願いする場合もあります、とHPに掲載されていたりもします。
子供は何歳から美術館に連れて行くのがマナー?
世間の目は厳しくとも、芸術に触れさせることは教育や成長にもいいのではないか、と考える親御さんもいらっしゃいます。
逆に子ども自身の興味が美術に向いて、美術館に連れて行ってほしいということだってあります。
美術館に連れて行ってあげたいと思ったら何歳くらいからがいいでしょうか。
まず第一に、館内では走らない、静かにするなどのマナーを守る約束ができることは美術館に連れて行く最低限の条件です。
そして、大人が子どもの様子に気を配ることも大切です。
事前にどのような展示があるのかを調べ、その中でも特にどの展示物がお子さんの興味を引きそうかなどの下準備をし、お子さんの集中力や興味の度合いに合わせて計画的に館内を巡ったり、休憩を取ることがポイントになります。
無理に大人のペースに合わせてしまうと、小さいお子さんであればグズり等の原因になるかもしれません。
お子さんのペースに合わせることを心がけるようにしましょう。
また、2017年森アーツセンターギャラリーで開催された「大エルミタージュ美術館展」では子ども用の音声ガイドがありました。
・森アーツセンターギャラリー【楽天たびノート】
エルミタージュ美術館はロシアにある美術館で、ロシアの大人気キャラクター・チェブラーシカとワニのゲーナが展覧会を案内するというコンセプトで、作品の解説のほかにクイズなどを出して子どもたちを楽しませていたようです。
・エルミタージュ美術館公式サイトはこちら(英語)
実はこの展覧会に筆者も行っていたのですが、小学3、4年生くらいの女の子が音声ガイドを聞きながら、大人顔負けの真剣な表情で美術館賞をしていたのを覚えています。
今後、こういったサービスがあれば利用してみるのもいいかもしれません。
以上を踏まえて美術館に連れて行くのにお勧めの年齢は、もちろん一概には言えませんが、少なくとも就学してから、できれば8~10歳くらいのがよいと思います。
マナーをしっかり守れると約束できることもさることながら、途中で疲れて駄々をこねないよう、大人が時間配分や休憩に気を配ることも必要です。
また、美術館側が作った子ども向けクイズなど利用する場合、文字が読めなくてわからなかったら楽しめませんから、ある程度の読み書きはできる年齢がいいですね。
美術館には行きたいけれど、子供と楽しめるか不安な時は・・・
マナーやモラルが厳しい場所はちょっと…と思ったら、初めから子どもを連れてくることを前提とした美術館に行ってしまうのも一つの手です。
東京都四谷の「東京おもちゃ美術館」は数万点のおもちゃを所蔵するおもちゃの美術館で、実際に触れて遊ぶこともできます。
・東京おもちゃ美術館【楽天たびノート】
東京三鷹の「三鷹ジブリの森美術館」は言わずもがなスタジオジブリの美術館。
子供たちの見知ったキャラクターも多く、猫バスに乗るという夢まで叶えてくれます。
また、美術館では子ども向けのイベントが盛んに行われていたりするので、イベント情報をチェックしてみてください。
・三鷹ジブリの森美術館公式サイトはこちら
どうしても大人だけで美術館を楽しみたい、静かに鑑賞したいという方は託児サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
東京都美術館には上野公園内の文化施設の利用者向けに「パパママデー」という託児サービス(有料)をしています。
一回の利用は3時間まで、事前予約などが必要ですがゆっくり美術館賞をしたいという方にはお勧めのサービスです。
・東京都美術館【楽天たびノート】
まとめ
美術館ではマナーを守れるか、本当に心配になってしまいます。周囲の目と、美術に触れさせたいという葛藤もあるでしょう。
しかし、子どもも少しずつ公共の場に出てマナーを身に着けるものです。
大人が飽きさせないようにペース配分などを考慮し、疲れたようなら休憩スペースへ連れて行くなど工夫してみてください。
子どもも大人も、美術館でのひと時が楽しいものになりますように。