美術館って、結局のところデートに誘う場所としてはどうなのだろう?友達に聞いたらつまらなかったって聞いたよ?…などなど。
美術館デートの失敗例が多いのは事実です。
ですがその失敗はほとんど行く前から失敗しているといても過言ではありません。
美術館デートを「アリ」にするためにはどんな注意が必要でしょうか。
美術館デートを「アリ」にする「つまらないデート」脱却のポイント
1.美術館にこだわらず、展示内容にこだわる
そもそも、どんなデートにでもいえることですが、ちゃんと相手の興味を引けるものを選んでいますか?
映画デート、スポーツ観戦デート、夜景デート…世の中にデートコースというものの数は山のようにあります。
人気のスポットや話題性、デートの鉄板だからという理由だけで選んでいませんか?
山のように情報を集めても、情報とデートするのではありません。大切な彼氏・彼女とデートをするのです。
美術館デートが失敗する主な理由は「私、美術とか、まったく興味ないんだけど」です。
つまり、相手がまったく興味を示さなかった時点でどんなデートでも失敗に片足を突っ込んでいるのです。
そこで美術館デートにおいて意識してほしいのは、美術館に足を運ぶことが目的ではなく、展示を見に行くことが目的だということ。
例えばまったく美術に興味がない人でも、ディズニー映画が好きならばディズニー関連の展示を見に行く。
漫画が好きならば原画展や関連展示を探して行く。
展示を見るだけでは眠くなるという方は体験型展示の美術館へ行く。
このように、ただ美術館でデートをすればうまくいくんじゃないか、とぼんやりしたビジョンではなく、○○美術館で□□の展示を相手と楽しむんだ!という意識をしてください。
2.知識ではなく感想を言い合う
これはどちらかと言うと男性によくある失敗だと思いますが、美術館という場所柄、知的な自分をアピールしてしまうという失敗です。
一緒に行った男性が自分の知識を一方的にしゃべるだけでいやだった、という女性の方は少なくありません。
男性も男性で、いいところをみせようと頑張ってしまうのですよね。
しかし、ただ自分の知識を一方的に伝えるのは単なる「おしつけ」です。
二人はデートをしにきたのですから、お互いにコミュニケーションを取ることを考えましょう。
「ここ、こんなに細かく書かれているなんてすごいね」、「この果物絵なのに本物みたい」、「この絵の人物芸能人の○○さんに似てるね」など、知識をひけらかすより、その場で得た感想を言い合う方が話が膨らみます。
そしてコミュニケーションとして大事なのは、相手の言ったことを否定しないことです。
「そうかな?」「自分はそう思わないけど…」と言ってしまうとそこで会話は途切れてしまいます。
相手と違う感想を持っていても、「うんそうだね。でもこういう見方もできるんじゃない?」と一回受けとめてから自分の意見を返しましょう。
そうすれば相手も嫌な思いをせずに話が続きます。
しかし注意してほしいのは、決して作品に対して否定的なことを言わないこと。
周囲にはその作品が好きで見に来られた方もたくさんいます。
「こんな絵たいしたことないじゃん」、「私でも描けるよ」などという感想は周りの人のひんしゅくを買うばかりか、相手に「作品に対する敬意をもてない人」という印象を与えてしまいます。
相手が好きな作家さんならばなおさらです。
デートで大切なのはなにより相手を思いやる心です。
付け焼刃で得た知識をひけらかすより、その場で感想を言い合った方がデートの印象は深まります。
3.それでもつまらないときは…
それでも「つまらない」ということはままあります。
期待していた展示と違う、解説を読んでいたら文字数の多さに眠くなってしまった…。
美術館あるあるです。
その時は無理せず各自のペースで見て回るのもありです。
美術館デートだからと言ってべったりと常に隣合わせに歩く必要はありません。
作品を見るペースはお互いに違って当然のこと。
「見終わったら出口で待ってるね」といって待ち合わせ場所を決めて個別に館内を回るといいでしょう。
また、ちょっと疲れたという時は、館内に設置されたベンチで少し休みましょう。
ベンチにはその展覧会の図録が設置されている場合があり、相手が休んでいるのに気が付いたら一緒に休憩し、「どの作品がよかった?」と図録を広げて尋ねてみるのもいいと思います。
まとめ
美術館デートは作品を通じて、いつまでも印象に残るデートとなります。
二人の交際歴が長くなっても、その作品を目にするだけで「あ、あの時のデート楽しかったね」と思い出すことができます。
美術館デートを成功させ、色あせない思い出を手に入れましょう。