どんな仕事をしていても転職を考える機会はありますよね。
私たち看護師が転職を考える時ってどんなときなのでしょうか?
働き始めて1年目のときに自分が思っていた看護師としての仕事と違っていた時や人間関係が上手くいかないとき。
または、十数年も同じ病院で働き、次のスキルアップを目指して転職を考えるとき。
このように転職したいと思う理由は様々です。
いざ転職するときにどのようなことに視点をおいて転職すると良いのか、それぞれの転職先の特徴を踏まえてお話していきたいと思います。
今回は大学病院、一般病院または民間病院、クリニック・診療所の3つに分けて特徴を説明していきたいと思います。
看護師が転職を考えてしまう原因とは??
- 業務内容と給料の割が合わない。
- 人間関係が合わない。
- 自分はこの仕事(この診療科)は向いていない。
- 体力的にきつい。休みが取りづらい。
- 自分がやりたい看護がある。スキルアップしたい。
などの理由が多くあげられるようです。
転職を行う上でどのようなことに視点をおいて転職をしていく必要があるかお話していきたいと思います。
まずは自分が仕事をする上で優先していきたいことをまとめてみると良いと思います。
例えば…
- 給料が高い
- 休みを取りやすい
- 自分のやりがいのある看護または診療科を選びたい
- 人間関係が良い病院
など自分が求める病院の特徴をリストアップして、それに合う病院を選びましょう。
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それぞれの病院の特徴
1.大学病院
大学病院は、珍しい疾患や最先端の医療を経験できる現場です。
民間病院では対応できない疾患や治療を必要としている患者さんが多く入院されているので大学病院でしかできない医療を経験することができます。
また、採血や注射などは研修医が行うことが多いため、看護師が採血や点滴などの看護技術を行う機会は少ないようです。
そのため、看護ケアに集中して取り組むことができます。
研修会や勉強会なども豊富で、多くのことを学んでいき知識を深めたいという看護師さんにとっては良い現場だと思います。
ただ、業務時間外に行われることが多いけれど残業代は出ず、休みが潰れることも多々あるようです。
また、配属される科によっては残業も多いようです。
民間病院では対応できない患者さんが多いため命の危険のある患者さんの対応に追われ残業時間も増えてしまうのも特徴です。
そのこともあって大学病院は給料が高いです。
年収400万~500万円は一般的になります。
2.一般総合病院または民間病院
一般病院や民間の病院の場合は、地域に密着した医療が特徴です。
大学病院などの規模の大きい病院に比べると患者さんとの距離感も近く、患者さんに寄り添った看護の提供に力を入れている傾向です。
また、業務が細かく分散されていない為、看護師が行わなければいけない業務が多いのも特徴です。
採血や点滴などの看護技術も多く経験できるのでスキルアップにも繋がります。
研修や勉強会は大学病院に比べると少ないため、自らが興味を持ち学習していく必要があります。
年に何度かは院内で勉強会があったり、県内・県外検修へ行く機会もあるようです。
年々残業を減らそうとする動きはあるようですが、看護師不足などの影響もあり、配属科によっては残業時間も多い科もあるようです。
病院によりますが、有給消化などは積極的に行えるようですよ。
残業はあるけれど有給を消化して休みをとれるような環境作があるようです。
3.クリニックや診療所
クリニック・診療所の特徴は民間病院よりもさらに地域に根差した医療が特徴です。
入院施設があっても19床以下の小さな病院となります。
また、精密検査や手術などは一般病院や大学病院への紹介となるため、日常的な疾患を対象とした医療を行う現場となります。
外来のみの場合は日勤業務のみで働くことも可能です。
病院自体が小さいので看護業務以外の雑用なども看護師で行っていく必要もあります。
また、それぞれの病院のやり方があるため、その病院での医療や看護のやり方で業務を行っていかなければなりません。
給料は一般病院や大学病院に比べるとかなり安いです。
夜勤がない外来のみのクリニックはさらに給料が安くなってしまうのも特徴です。
検修や勉強会もほとんどないため、自分で勉強していく必要があります。
興味がある研修などは自分で情報を集め、休みを上手く利用し勉強を行っていきます。
教育体制もきちんとしている所もあれば、そうでない場合もあるため、一般的に大学や一般病棟で経験をつんで、クリニックや診療所で働く看護師さんが多いのが特徴です。
それぞれの現場での人間関係を判断するためには…
人間関係が良好な職場かどうかを判断するのはなかなか難しいです。
特に大きな病院となれば人数が多いので、色々な人がいますよね。
大学病院や一般病院は働いている人数が多いためそこで心地よい人間関係を求めるのは難しいかもしれません。
多くの人が働いているので怖い人もいれば優しい人もいます。
その中で気が合う人もいれば合わない人もいると思います。
大学病院や一般病院は面接時には配属先も分からないことやそれぞれの診療科で環境や雰囲気も違ってくるため人間関係を把握するのは困難だと思います。
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その逆で、個人病院やクリニックの場合は、働いている医療従事者も少ないのである程度人間関係は把握しやすいと思います。
求人票にも「人間関係良好!」や「アットホームな職場」などの売り言葉を記入していることも多いです。
私が実際に経験したことからお話すると、人間関係や病院に問題がある場合はいつも求人が載っており、人手不足です。
人間関係が良好な職場はわりと人の出入りが激しくないのですが、クリニックなどの少人数でいつも求人募集がある施設は何か問題がある、いわゆるブラックな病院が多い気がします。
転職を考えるときには、病院の特徴と自分が働く上での優先したいことをまとめておくことで自分が働きたい環境で働くことができるチャンスに繋がります。
転職前にはしっかり情報収集を行って就職活動を行っていきましょう。