1年の内でどんなにお菓子を食べてもパパとママに叱られない日がハロウィンです。
パパとママもハロウィン当日までには、ハロウィン用のキャンディーバケツに溢れんばかりのお菓子を用意して、子どもたちが「Trick or Treat!!」とやってくる準備をします。
習い事がお休みになるくらい、アメリカ人にとってハロウィンは、一大イベントなのです。
今日は、「アメリカのハロウィンってこどもはどんなふうに過ごすの?」をテーマにお話させていただきます。
目次
アメリカの子供たちに大人気のハロウィンパーティー
ハロウィンはアメリカの年中行事の中でも、クリスマスと同じくらいのビッグイベント!
街をあげて、子供たちが楽しめるように様々な工夫が施されます。
早速、紹介するのは、アメリカでは定番と言えるほど大人気のハロウィンパーティーゲームです。
パーティーでやるゲームなのですが、予算もそんなにかからず、家族や友達だけでも十分楽しめるので、今年のハロウィンにぜひ取り入れてみてください!
Apple Bobbling(アップル・ボビング)
ゲームの進め方
①リンゴと水を大きなバケツや容器に入れます。
②手を後ろで組んだ2人の子どもが向かい合って、バケツの中のリンゴを「手を使わずに口だけで」掴みます。
③どちらが先にまたは多くのリンゴを掴めたかを競います。
一見、「簡単でしょう」と思えるのですが、リンゴが水の中でプカプカと浮いていて、口で取ろうとすると逃げて行くのです。
大人がこのゲームをすると変顔になりながら必死にリンゴを取ろうとするので、子どもたち同様に盛り上がります。
大人も子供も楽しめるおすすめゲームです。
アメリカならでは!学校のハロウィンパーティー
先程も述べましたが、アメリカのハロウィンは気合いの入り方が違います。
日本では考えられにくいですが、学校でもハロウィンパーティーを開いて盛り上がるのが一般的なんです。
スクール(学校)のハロウィンパーティー
スクールのハロウィンパーティーは、ハロウィン当日の午後2時から学校で開催されます。[1]地域によりスタート時間は異なります。
もちろん子どもたちは10月31日ハロウィン当日は、朝からコスチュームを着て通学します。
その日は、勉強のためではなく「ハロウィンのため」に学校に行くようなものです。
当日は、スクールバスの運転手さんもバスをハロウィン仕様にステッカーなどを貼って送迎してくれます。
もちろん学校によって色々な進め方がありますが、スクールでのパーティーの流れとしては、
午後2時からelementary(小学校)の子どもたち[2]幼稚園から5年生までが、それぞれの学年に分かれて、校内を一列になってパレードします。
親は子どもたちのコスチューム姿の写真を撮るために、1:50くらいに学校に集まります。
パパ、ママは仮装している人はいません。
至って普通の格好です。
子どもが主役ですからね。
校内パレードが終わると、そのまま自分たちのクラスルームに戻ります。
そしてクラスで「ハロウィンパーティー」です。
担任の先生が新学期が始まる際に、「パーティーボランティア」を募集するので、そこにサインアップしたママさんたちが、ハロウィンカップケーキ、お菓子、ジュースを用意してくれます。
さすがアメリカのママさんたちです。
テーブルデコレーション、お菓子のアイディア、飲み物のアイディアが、まずは見た目で楽しませてくれます。
例えば、飲み物で言うとアメリカでは多くの子どもたちが大好きな炭酸飲料に、「gummy worms」という長い虫の形をしたカラフルなお菓子の「グミ」を入れたものを子どもたちが、キャーキャーと言いながら飲んでいました。
もちろん校長先生、副校長先生、担任の先生も仮装をしています。
校内全体を通しての衣装の印象としては、近年放映された映画のヒーロー系の衣装の先生、子どもたちが多いです。
中には「ロックスター」の衣装(おもちゃのギター付)で、将来になりたいものを選んで着ている子どももいます。
お菓子をもらいに行くときの「守るべきマナー」とは?
ハロウィンと言えば、「Trick or Treat!」といいながら子供たちがお菓子をもらいに行くというイメージがありますよね。
日本でそれをやっているという方は少数派かもしれませんが、アメリカではほとんどの家庭で行われています。
子供たちが近所や時には隣町などにお菓子をもらいに行くのが定番なんです。
子供たちにお菓子をくれるのは親が知っている人とは限りません。
いきあたりばったりというくらい、知人からお菓子を貰うことの方が少ないかもしれません。
そうなると、失礼の無いように訪問させるのが親としての気遣いになります。
なにか失礼なことが起きないように、主役は子どもでも常に「5つの約束」を教えます。
①もらったお菓子が好きなお菓子ではない場合。
配るためのお菓子は、スーパーマーケットで購入できる、大きなバックに入ったアソートキャンディーを使う家庭がほとんどなので、子どもたちにとってはお菓子の種類は「かぶりまくり」が発生します。
そんなときに、「このお菓子もういっぱいもらったから要らない」「このお菓子好きじゃない」などと、絶対に言わないこと。
「Thank you! Happy Halloween!!」と言うこと、お菓子を用意してくれた人に感謝しなさい、と教えています。
②お菓子をもらいに行っていいお家かどうかの判断の仕方。
多くの住宅街では18時から19時がTrick or Treatのピークになります。
アメリカ国内の州のよって、犯罪を防ぐために、午後3時から77時までのみ、と決まっていたりするようです。
色んなコスチュームの子どもたちが、パンプキンバケツやバックを持って次から次へとお菓子をもらいに、ドアベルを鳴らしていきます。
昨年は、怪獣のコスチュームを着た子どもが尻尾を引きずりながら歩いていました。
後ろ姿は小さい怪獣そのもので何ともかわいらしかったです。
ドアベルを鳴らしていいお家の判断は、「ジャックランタン、パンプキンが置いてある」「玄関の明かりが点いている」が子どもたちの判断材料になります。
7時を過ぎると、玄関の明かりを消し始めるお家がポツリ、ポツリ、8時には約半数の家の明かりが消えます。
それでも、まだお菓子を配っているお家はありますから、そこを目がけて(狙って?)行きます。
我が家は9時までお菓子を配ります。
仕事をしているパパ、ママが子どもに付き添うことを考えると遅い時間になってしまう、お菓子を全部配り切るため、が2つの大きな理由ですが、本当は「この楽しいひとときが終わってほしくない!」という気持ちなのかも知れません。
③住宅街での交通ルール。
「道を渡る際には、必ず大人と一緒に渡ること」を徹底しています。
普段着慣れていない衣装を着て歩いているので、視界は狭く、足元は思うように歩けないからです。
「Car !!!!(車!!!)」と、車が近づいてきたことを知らせるために、車の存在に気づいた子どもや大人が大きな声で周りに注意喚起しています。
④玄関ドアまで近道で庭を踏まない。
大きなお家になると、ドアまで歩く距離が少し長いのです。
お庭、芝生を踏んでドアまで近道しないように徹底して教えます。
遠くてもドライブウェイを歩いてドアまで行くよう指導します。
⑤お菓子を開けるのは家に帰ってきてから。
もらったお菓子をその場で開封するとゴミが出ます。
住宅街をゴミで汚さないためにも、お菓子は家に帰ってきてから開封することを教えます。
しかし、これよりもっと重要なことを子どもに教えなければならないのです。
「すでに開いている袋のお菓子がないか、パパとママがチェックしてからGOサインが出たら食べていい。」ということを教えています。
もちろんご近所からいただいたお菓子だから信用はしていますし、疑っているわけではありませんが、子どもには、「開ける前に袋が破れているお菓子」「ジュースなどの液体」は、自分が食べたい、飲みたいからと言って勝手に口をつけないように自分で危機管理をコントロールすることを指導する機会となっています。
残念なことにアメリカでは、過去にハロウィンのお菓子に危険な物が混ざっていた、という衝撃的なことが起こったと耳にしたことがあるからです。
まとめ
アメリカではハロウィンは大人も本気を出します。
ご近所では、庭全体を本格的なお化け屋敷にするために、事前準備から本気モードです。
前日からお庭が建築現場化としています。
年に1回だからとボランティアの精神で準備されています。
そしてTrick or Treatは、必ず大人が子どもたちに付き添うことがハロウィンを楽しむ上でのトラブル回避のための大前提となっています。
ぜひみなさんも楽しいハロウィンをお過ごしください。