憧れや目標、夢を持って選んだ美容師という職業。
日々仕事をしている中で、楽しかったことや嬉しかったことはもちろん、辛い思いをしたりキツくて耐えられないような気持ちになったりと美容師さんそれぞれ、この仕事に関して思うところはあると思います。
美容師として色々な経験を重ねていくうちに、様々なことに気付き、時には辞めたいと思うこともあるかもしれませんね。
今回は、美容師を辞めようと考えている方に、辞める前に考えておきたい事をいくつかご紹介します。
美容師には向いてないから辞めたいと思った時に考えたいこと
美容師という道を目指したときはすごくわくわくしたり、どきどきしていたり、プラスの感情だったという方が多いのではないでしょうか。
もちろん、あの頃はまだ若かった・・・と思うこともあるかもしれません。
実際に美容師として社会に出て、そのギャップから自分には向いていない職業だと気づいたとき。
1度初心を思い返して、まずは、何故美容師になろうと思ったのか?という原点について考えてみましょう。
美容師になった原点を思い出す
今、美容師を辞めたいと思っている方も美容師になろう!と決断した時は、何か目標や夢があったと思います。
その目標や夢を思い出してみてください。
当時の目標はもう達成しきっていますか?
それとももうその目標は何か違うなと感じ、達成しなくてもいいと思っていますか?
その夢や目標に対して、達成感があったり、やりきったからこそ美容師じゃない事がやりたい!と感じているかもしれません。
また、やりきって達成感もあるけど、この仕事ではそれ以上のものは望めないと感じ、退屈になってきているのだと実感することもあるかもしれませんね。
楽しかった仕事が段々退屈になってくると「向いていない」と感じてしまうのかもしれません。
こんな風に過去の自分と向き合って、美容師を目指して頑張っていた当時のことを思い出してみることで、今後自分はどのようにしたいんだろう?というものが見え、行動の選択肢が増えると思います。
1度、自分の最初にもった目標や夢について、今の自分が感じている事を明確にしてみましょう。
なぜ向いていないと思うの?
1度自分の原点について考えたら、次は具体的になぜ自分が美容師に向いていないと思っているのかを考えてみましょう。
学生時代とは違い、社会に出て、いろんな経験を積んでいくと色んな事を感じると思います。
働く前にイメージしていたことと、実際に働いてみて感じたギャップがそれに繋がっていることもあります。
うまくシャンプーが出来ない、なかなかカラーのテストに合格できない、同期や同僚は仕事が出来ているのに自分はあまり出来ない、思ったよりお客さんとうまく話せないなど、色々あると思います。
まず、「美容師に向いていない」と「美容師」についてひとくくりに考えるのではなく、美容師の仕事内容の何が自分に向いていないのか?と、細分化して考えてみましょう。
シャンプーやカラーやカット等の美容師に求められる技術であれば、練習内容を変える事でいくらでも改善が出来ます。
どうしても上手にできない、あまり興味が持てないという事はあるかと思いますが、逆にとても興味のある技術や得意な分野もあると思います。
パーマはあまり興味ないけど、カラーは興味がある!
それだけでも、大丈夫です。
その場合は、カラー技術を磨いて、お客さんにカラーに特化した美容師だと思ってもらえればいいのです。
お客さんとうまく話せない!という方も意外と多いです。
お客さんと何を話したらいいかわからない!という方や、気を遣わせている様で嫌だ、あまり会話したくないなど理由は色々あると思います。
だからといって向いてないと決めつける必要はありません。
美容師だからコミュニケーション能力は長けていないといけないというものはありません。
あまり会話したくないのであれば、静かに真剣に技術を提供する美容師になればいいのです。
そういった美容師が好きなお客さんももちろんいます。
話したいけれどうまく話せない人は、お客さんの世代や性別に合わせていくつか話のストックを用意して置いたり、お客さんの好きなものをリサーチしておく事も大切です。
話せないと割り切るよりも、あのお客さんを楽しませる為に自分に何が出来るのか?と考えると見方が変わります。
相談してみる
そして、自分の今感じている事がまとまったら、思い切って誰かに相談してみましょう!
ポイントは、あなたと同じ様な立ち位置や考えをしている人ではなく、あなたが憧れる人や、自分と立ち位置が違ったり、普段から違う考えをしている人です。
同じ様な立場の人に相談しても解決するというより、共感だけで話が終わってしまう可能性が高いです。
立場が違う、自分と違う世界を見ていると感じる人であれば、自分からは見えない視点からの意見が聞けるので、今後の参考になると思います。
まとめ
美容師自体を辞める事も、お店を変える事も、やっぱりもう1度頑張る事もどの選択肢も間違いではありません。
しかし、向いていない理由を曖昧にしていたり、納得していない決断をすると、次に何をしても同じことを繰り返してしまいます。
なかなか簡単にできることではありませんが、悩んでいるからこそしっかりと自分と向き合いましょう!