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入試における捨て問の基準

捨て問(捨て問題)という言葉は受験勉強をしてるとよく聞くものではないでしょうか。

得点することを諦める問題というか、そもそもみんなが得点することができないので取る必要のない問題という意味を持つことが多いと思います。

確かに効率よく点を取るためには捨て問を作ったほうがいいのかもしれません。

でも、捨て問を作るのは本当にいいことなのでしょうか。

そんなことについて書いてみます。

入試における捨て問とは

捨て問には2つの意味があります。
1つ目は試験の傾向が毎年同じなのでどこで得点をするのか計画を立てて、あらかじめ得点しないと決めた問題のこと。
大問4の(3)は捨てようみたいな感じです。
2つ目は実際に解いてみて難しいので捨ててしまう問題のことです。

個人的には後者は捨て問というよりも分からない問題というか、解けない問題というほうが正しいのではないかと思います。
これを捨て問と言ってしまえば、基本的に間違えた問題のほとんどが捨て問になってしまいます。
解けないのが分かっているならどれを捨て問にするとかどうこう考えずに1、2分考えて分からなかったら飛ばしてしまう、この知識の関わる問題は飛ばしてしまうなどルールを決めて対処すればいいのかなと思います。
ただ苦手と思う問題が易しいことがあるので全く問題を読まずに捨てずに一応少しでも考えて無理と思えば後回しくらいが1番バランスがいい気がします。
自分で決めた通りにルールに従って問題を捨ててしまうと、その問題が易しかった時に悔しい思いをしてしまうので問題を見ずに捨てるのはやめましょう。

さて、問題は前者です。
事前に捨て問を作るのはいいことなのか、悪いことなのか考えてみます。

事前に捨て問を決めるのはいいこと?

高校受験は大学受験に比べると範囲が狭いため、同じような傾向で出題されることが多いです。
特に公立高校の場合は毎年似た傾向になることが多いのではないでしょうか。
毎年似たものが出てくるとどうしても正解しづらかったり、正解できなかったりする問題があり、都道府県から正答率などもでている場合もあると思います。
その得点率を見ると問題によっては1%を切るものもありますよね。

そんな問題は解く必要があるのでしょうか。
そもそもそれを勉強する必要性があるのでしょうか。

毎年同じ問題構成で、内容がちょこちょこ変化しながら出題される科目といえば数学。
大体同じ問題がでるので捨て問を事前に作りやすい科目でもあります。
例えば大問1は小問で、大問2は連立方程式で…みたいな感じなところが多いと思います。

いよかんの住んでいる地域では平面図形や空間図形の最後の問題の正答率が毎年異常に低いです。
大体1%前後でしょうか。
随分低いですね。
これくらい毎年正答率が低いとここで得点する必要はないです。
大半の子たちには捨て問でいいんじゃないかなと言っています。

しかし今の段階では捨て問でも、のちに成績が上がると捨て問ではなくなることもあります。
そういう意味では捨てるという言葉よりも後回しという言葉のほうが当てはまるのかもしれません。

難しい捨て問基準

さっきは正答率が低いなら捨て問でもいいのではないかと言ったのですが、単に正答率が低いからと言って捨てていいのかは難しいところです。
問題によっては正答率が低くてもそんなに難しいとは思えない問題もあります。
いよかんの住んでいる地域では関数の最後の問題がそれに当たります。

その関数の問題は分かれば数分で解けるような問題です。
おそらく得点率が低いのは関数そのものを苦手とする子が多いためでしょうか。
と、いうことは関数がそんなに苦手ではない子や関数が得意な子は簡単に捨てさせてはいけない問題になります。
少しの手間で解けるようになることもあるので見極めが大切ですね。

この話の前に平面図形と空間図形の最後の問題は大半の子にとっては捨て問でもいいのではないかといったのですが、これらの問題も得意不得意や現状で志望校のボーダーは超えることができるのかなど色々な理由によって、捨て問にすべきかそれとも普通に解いてしまうべきかは考えたいところです。
なかなか捨て問の基準を考えると難しいですね。

それではいよかん流捨て問にするまでのステップです。
・難しい問題を発見

↓めんどくさいと難しいを混同しない
難しい問題は次へ

・正答率を見る

↓正答率が50%を下回る

・解けるようになるまでのステップを考える

↓ステップが多い、難しい

・捨て問にする

という流れでOKではないでしょうか。
ただ入試本番では全く問題を見ずに捨てるというのは避けましょう。
必ず問題は読んで一瞬でも考えてみてくださいね。
もしそこで解けるかもと思ったならしっかり解きましょう。
全く分からなければ潔くその問題は捨ててしまいましょう。

まとめ

今回は高校受験における捨て問について考えてみました。

捨て問にするのは簡単ですが、捨て問が増えると最高点がどんどん下がってしまいます。

そうなると今度は間違えてはいけないというプレッシャーが大きくなるので注意しましょう。

また捨て問にする時にめんどくさい問題や解きたくない問題は捨て問にしないようにしましょう。

めんどくさい、解きたくない問題を捨て問にしてしまうと解けるのに解かない問題が増えてしまいます。

数学が苦手な子であれば特にそうですね。

気付いたらみんな捨て問だなんてことにならないようにしましょう。

現実的には捨て問になる問題はほんのわずかです。

成績が悪ければ悪いほど捨て問が多くなると思うのですが、あくまでもそれはその時の現状の成績からです。

成績が上がっていけば当然ながら今まで捨て問だった問題が解くべき問題に変わっていきます。

あくまでも後回しと考えたほうがちょうどいいかもしれませんね!

今はまだしないけど、待っていろー!!みたいな感じでいいのではないでしょうか。