試験と名の付くものには、制限時間があります。
学校で行われる定期考査はもちろん、高校入試でも制限時間があります。
受験勉強を通して勉強ができるようになるのは、もちろん大事なことなのですが、高校入試本番で時間が足りず答えられなければ意味がありません。
本当はもっとできるのに…
あと10分あれば…
なんてことに高校入試本番で時間が足りなくなってしまえば、今まで頑張ってきた、努力してきた受験勉強が無駄になってしまうかもしれません。
高校入試の問題を解くと時間が足りない!
高校入試の問題は、毎年似た形式ということが多いのではないでしょうか。
そのため高校入試の過去問をしたり、問題に合わせた模試を受験することで、受験本番でも時間が足りるのか、大体どれくらいの点数をとれるのかと言うことをあらかじめイメージしやすい受験です。
そのため、高校入試前に時間が足りないという問題は発見しやすいと思います。
しかし、意外と難しいのがその対処です。
問題を解く順番を工夫したり、問題を解くのを急いでみたり…なんてところでしょうか。
そもそも全体的に時間が足りないのに、問題を解く順番を工夫しても時間が足りることはないでしょう。
また、問題を解くのを急いでみると、もしかしたら時間が足りるようになるかもしれせんが、形式的に足りるようになったとうい感じでしょうか。
急いで問題を解くようにすると言えば聞こえはいいですが、大抵の場合、できることは問題を雑に解くようにするということくらいです。
問題を雑に解くようにすれば、時間としては足りても、問題の読み間違いが増えたり、問題をあまりきちんと読まずに解いてしまったり…という弊害が危惧されます。
例え時間が足りるようになったとしてもそれでは意味がない気がします。
やはり、まずは高校入試で時間が足りない原因を把握することが、正しい対処への第1歩です。
なぜ高校入試の問題をとくのに時間が足りないの?
なぜ、高校入試の問題を解く時間は足りないのでしょうか。
時間が足りる子も周りにいると思いますし、逆に時間が余っているという子もいると思います。
みんな時間が足りないと言うことであれば、あなたも時間が足りないというのは不思議なことではありませんよね。
しかし、時間が足りるという子が少ないとういわけでもないと思います。
時間が足りる子もいるのになぜあなたには時間が足りないのでしょうか。
問題を解く力が足りない?
高校入試に向けて模試を受けることが多いと思いますが、模試などで、「時間が足りない」というのはどんなことを意味するのでしょうか。
同じ「時間が足りない」という言葉ですが、成績によって大まかにその意味が異なります。
上位層の子たち
かなり成績の良い子たちが、「時間が足りない」という時は、文字通りの意味のことが多いと思います。
もう少し時間があればもう少し解けた、という感じでしょうか。
場合によっては、解けなかった問題に時間をかけすぎたということもあると思います。
時間をうまく使えなくて、時間が足りなかったという感じでしょうか。
上位の子たちは「時間が足りなかった」ということを、自分の弱点として捉えて改善しようとする子が多いです。
模試で時間が足りなかったという経験をすれば、次回にはそれに何かしら対処する子が多いですね。
勉強が苦手な子たち
本当に勉強が苦手な子たちから、「時間が足りない」という声はあまり聞いたことがありません。
そもそも解けないので、大抵の場合、手の出る問題が時間よりも先になくなってしまうことが多いです。
時間がもっとあっても解けることもあまりないので、「時間が足りない」ということはあまり言いませんね。
真ん中前後の子たち
「時間が足りない」という声はこの辺りの子たちから聞くことが多い気がします。
どうしても模試などは定期考査と比べると解きにくいため、どうしても問題を解くのに時間がかかってしまいます。
そのため、「時間が足りない」という事態に陥ってしまいます。
ただこの「時間が足りない」という言葉は、あまり言わないほうがいい気がします。
「時間が足りなかった!」という言葉の裏にはどういう意味があると思われますか。
この言葉の裏には、「時間があれば、もっとできたのに!」という意味があることが多いです。
また困ったことに、その取れるであろう点数を自分の実力と思ってしまうという強者も登場します。
「もっと時間があれば、もっと点数は取れるから、俺はできる」と思ってしまうんでしょうね。
場合によっては時間が足りている(これ以上時間があっても点数はほとんど動かない)状況でも、時間が足りなかったという子もいます。
この場合ももっと点数が取れると思い込んでいることが多いです。
これは男の子に多い気がします。
早めにこのことに気づいて、対処していかないと、高校受験ギリギリになって、志望校を下げていくということになりがちです。
まとめ
今回の記事では、「時間が足りない」という言葉どういうことを意味しているのかに焦点を当ててみました。
「時間が足りない」という言葉から、自分はもっとできると思って何も対処をしない場合はピンチになることが多いのではないでしょうか。
難しいのは、自分の置かれている立場に、やばい…と気づくのは高校受験が迫った時期ということが多いです。
自分のやばさに気付くのは、学校で私立高校の受験を決定する時期がもっとも多いのではないでしょうか。
初めて、現実をみるときですね。
「もっとできるのに、時間が…」なんて思っているうちにいつの間にか志望校を下げるなんてことにならないように、気を付けましょう。
「時間が足りなかった」という一言をどう捉えるかで、生きることもピンチになることもできますよ。