以前の記事「高校受験向け模試の成績を上げるコツは?悪い悪い病を治そう!」では主にメンタル面について書きました。
今回は模試の成績を上げるためにすべきことについて書いていきます。
中間考査や期末考査といった定期考査はまだ範囲が狭いため1度頑張れば成績は出しやすいですよね。
でも模試となると話は別。
一応ここまでという範囲があるけれどそれは「中学1年で習った内容から」という広いもの。
受験が近づくにつれさらに範囲も広がっていくため「今まで習ったこの単元が範囲」というよりも「まだ習っていないこの単元が範囲外」というニュアンスに変わってきます。
高校受験が近づけば近づくほど範囲が広くなり受験問題に近くなり・・・
覚える事が無限に見える・・・
なんてことになりがちです。
今回は模試の成績をあげるために何をすれば良いのかについて書いていきます。
高校受験向け模試の結果から成績を上げるコツ!
結果が良いときはお祭り騒ぎで、悪いときはお葬式みたいになるだけでは成績アップは望めません。
結果が出たらそれをどのように捉え、扱えば良いのでしょうか。
模試の成績表をみると分野別に得点率が出るので、その苦手分野を勉強しましょうといわれます。
で、その苦手分野を参考書や問題集を使って勉強するという形になります。
これをきちんとすることができれば良いのですが、なかなかそうはいきません。
特に勉強が上手くいかない状態でそんな単元単位で頑張るというのは難しくありませんか?
数学で図形を復習してくださいとか、英語で長文を克服してくださいなんて言われても・・・ってなっちゃいます。
そんな範囲広すぎ・・・って思って手を付けることさえ難しくなりますし、一体図形のどこから?英語の長文って何すればいいの?ってなりがちです。
それでは現実的に模試の成績を効率よく上げるにはどうすれば良いでしょうか?
模試の成績アップ手法とは?!
模試でできなかったところを単元ごと復習することが理想ですが、それはなかなか大変。
模試を受けるときのサイクルは下の流れが何度も繰り返されますよね。
①模試に申し込む
↓
②模試を受ける
↓
③模試の成績を受け取る
↓
④模試に申し込む
↓
⑤模試を受ける
↓
⑥模試の成績を受け取る
次回の模試で成績アップするためには1番にすることは前回の模試の復習をすることです。
当たり前すぎますね。
でも単純に答えが分かるという復習じゃダメですよ。
次に同じ問題が出たときに解くことができる、覚えているのが第一歩です。
受験が半年後であれば半年後でもこれなら解ける、覚えているというくらいしっかり理解、暗記するということです。
1週間後に忘れてしまうようなやり方では無駄になっちゃいますよ。
目安としてはもう一度やり直しをしたときにすらすら記憶を引き出せるくらいでしょうか。
問題をみても、うーん・・・なんだったかなぁ・・・あ!?○○だ!っていう感じだと記憶としては弱すぎます。
時間はかかりますがしっかり覚えましょう。
次の目標は選択問題の答えでない選択肢が何か分かるということです。
例えば
奥州藤原氏が栄えた場所はどこですか?
ア、堺 イ、吉野 ウ、平泉 エ、鎌倉
という問題があったとすると答えはウの平泉ですが他の選択肢にも意味があります。
問題をつくった人が間違った選択肢を適当につくっているわけではないので、誤りの選択肢になぜそれが選ばれたのかが分かるように調べてみましょう。
そして、誤りの選択肢も一緒に学ぶと成績アップが加速しますよ。
ここで模試の復習の仕方について科目ごとで見ていきましょう。
国語の模試の復習!
復習のしづらい科目代表ですね。
漢字や文法などはしっかり覚えるしかありません。
現代文はなぜそうなるのか解説ではなく自分で考えてみましょう。
説明されても、んっ??ってなりがちです。
また、読んで分からない文はどういう意味か学校や塾の先生に聞いて確認しておきましょう。
古典はどこまですべきか迷う科目です。
自分で読んで考えても分からないと思うので解説を見て、覚えるべきことになっている単語などが書いてあれば覚えておきましょう。
高校受験では適当に古典をしても点が取れる子が意外と多くいます。
取れるようであればそれで良いのかなと思います。
余裕があれば、助動詞や古文単語などに手を出してもいいかもですね。
ここはあくまで余裕があればですが・・・
数学の模試の復習!
数学のやり直しは数学が苦手な子には難しいです。
解説を読んでしばらく考えて分からなければ見切りましょう。
さっさと学校や塾の先生に聞いてしまうのがポイント。
苦手な子にとっては模試の解説には知りたいことがあまり書いていません。
基礎的内容すぎると模試の解説では流されちゃうので先生に聞いちゃってください。
遠慮は禁物。
大抵の数学が苦手な子は聞いてきませんので、何となく流しちゃうのかな?
聞きにいけば分かるものですよ。
数学が分かるかなあって子はまずは解けるように復習してください。
その後は問題を読んでその解き方を自分で思いつけるのか考えてみましょう。
解説を読んでの復習は解き方が書いてあるので、問題→解答のプロセスの矢印の部分がありません。
そこが分かるかが数学が得意になるかの分かれ目なのできちんとめんどくさがらずに考えましょう。
理科の模試の復習
暗記項目が以外と少ないので「花弁」「柱頭」みたいな用語の記述で間違えた場合は確実に覚えましょう。
社会と比較すると覚えたものが圧倒的に出やすいと思います。
計算問題はイメージをつかんで解けるようにすると後々も忘れずにすみます。
公式を丸暗記するだけだと忘れちゃいますよ。
イメージがつかめないときは、先生に聞いちゃいましょう!
社会の模試の復習
暗記ばかりの科目といわれがちですが、暗記だけとはいってもなかなか終わりが見えない大変な科目です。
出てきた用語などは確実に覚えましょう。
社会が苦手な子は基本的に暗記が嫌なことがほとんどです。
暗記が嫌なら出てきたものだけでもいいです。
模試に出てきたものはよく受験に出るから出されているので、最優先で覚えましょう。
意外と次やさらに次の模試でかぶったりすることも多いですよ!
英語の模試の復習
英語が得意な子には復習は簡単に終わってしまうのですが、問題なのは単語も結構分からないって子の場合です。
でも、模試を上手く使えばしゅっと追いつくこともできますよ。
オススメなのは全ての英文の下に単語の意味を書きます。
日本語訳は1語がいいですね。
例えば
「have ~を食べる、持っている」ではなく、
「have ~を食べる」という感じで文脈にそった日本語訳を選ぶとOKです。
全部を丸暗記します。
すると、模試に出てきた単語を総ナメにできますよ!
文単位でも訳できるようにしてくださいね!
あと、英語を苦手からスタートする場合は、日本語→英語はさておき、英語→日本語に力を入れて勉強すると勉強もはかどりまず。
日本語→英語はまずは読めるようになってからでいいと思います。
きちんと受験までにはとちらもできるようにしましょう。
まとめ
今回は模試の成績アップのためにすべきことについて書いてみました。
きちんと勉強をすれば成績は上がるものです。
なかなか成績があがらないときはやり方ややる内容の見直しをしましょう。
どうしても自分では分からない時は学校や塾の先生に相談してもよいですよ。
受験ギリギリに相談しても何もできない恐れがあるのでできるだけ早く動くようにしておきましょう!