部屋干しに暖房をおすすめしない理由とカビやダニによる健康被害

冬の洗濯物が乾かないのは皆さん感じることですよね。

夏だとなんてことなく乾く洗濯物が冬になると乾かない！！

外に干すと寒いので部屋干しでという方も多いのではないでしょうか。

部屋干しでもしっかり乾かしたいですよね。

部屋干しの中でも乾かし方は色々あると思いますが、やめておいた方がいいのは暖房を使う乾燥です。

暖房を入れると部屋が暖かくなる代わりに空気が乾燥しちゃうイメージってありますよね。

実際、敏感な人だと喉が痛くなったり、目が乾いたりすることで乾燥を感じることも…

そんなイメージから洗濯物を乾かすのに暖房を使っていませんか？

今回は部屋干しで暖房を使うと危険な理由にお答えします。

部屋干しに暖房って危険？

部屋干しに暖房を使うのは実は危険だということをご存知でしょうか？
もちろん暖房を使うことで洗濯物が乾きやすくなるのは否定しません。
暖房を使わない時と比較すると間違いなく洗濯物が乾くのはかなり早くなります。

それでも、洗濯物が早く乾くようになっても部屋干しに暖房っていうのはあまりお勧めできません。
それはなぜでしょうか？

部屋干しに暖房をおすすめしない理由

暖房をつけると洗濯物が乾きやすくなるのはなぜでしょうか？

それは空気が温められることで水分が蒸発しやすくなるからです。
空気が温められると飽和水蒸気量が増加することで水分を空気中にたくさん含むことができるようになるため、水分が蒸発しやすくなります
その結果洗濯物が乾きやすくなります。

うんうん、それならいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、問題はこの蒸発した水分です。
この水分はどこにいくのでしょうか？
このまま空気中に水蒸気として溶け込んだまま外に出て行ってくれればいいのですが、部屋の気密性が高いと部屋の湿度があがり空気中に含まれる水分の量が多くなります。
順調に水分が蒸発していけば湿度が100％に近づいていきます。
ここまでは大丈夫でも、問題になるのはこの先です。

カビやダニで健康被害が…

空気が温められて空気中に含まれる水蒸気量が増えていきましたね。
温まったままだと問題は起こりませんが、これが冷やされると…
空気は水蒸気という形で水分を含んでおくことができなくなってしまいます。
その結果、水蒸気という気体の状態で含んでいたものを水として空気中から出しちゃうんですね。
この水蒸気が水にもどる現象はどこで起こるでしょうか。

分かりますよね！
窓ガラスや壁で起こります。
俗にいう結露ですね。

結露があるとそこにはカビが生えやすくなり、ダニが繁殖しやすくなります。
カビが生えると見た目にも悪いですし、家族の健康にも悪影響が出てしまいます。
ダニの繁殖も嫌ですよね。

さらに壁が結露し続けると壁そのものの腐食にもつながってしまいます。
洗濯物を乾かすことでまさかの家にまでダメージがでては嫌ですよね。
こうなってくると健康にも経済的にもよくないのは明白です。

でも洗濯物はきちんと乾かしたい！
そのためにはどうすればよいでしょうか？

暖房を使って洗濯物を乾かすときの問題点は空気中に増加してしまった水蒸気を除去できないことです。
つまりこの水蒸気を除去してあげることで、暖房だけを使った時よりも早く効率的に乾かすことができます。

そこでおすすめしたいのが除湿器です。

除湿器とは名前の通り空気中の水蒸気を水分に変えてしまうものです。
部屋の空気を乾燥させてくれるので洗濯物を乾かすときにはおすすめです。
暖房だけだとできなかった水蒸気を取り除くことができるようになります。

さらにもう1つ部屋干し最強アイテムをご紹介しましょう。
それは…

扇風機です。
洗濯物を乾かすには空気が動くことと湿度を下げることが非常に大切です。
暖房は空気を暖めて飽和水蒸気量を増やしてくれることで洗濯物を乾きやすくしてくれます。
除湿器はその洗濯物から蒸発した水蒸気を水に変えることで空気を乾燥させ、洗濯物を乾きやすくしてくれます。
これだけだと洗濯物そのものの周りだけ局地的に湿気ている…なんてことになってしまいます。
その洗濯物のまわりの湿気た空気を扇風機でしゅっと吹き飛ばして、部屋の空気の循環を促してあげれば、除湿器もより効率的に働いてくれるようになります。
扇風機は洗濯物に単に風を当てるだけでなく部屋の空気が循環するように使うとより効果的になります。