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若年性パーキンソン病の痛みを和らげるにはどんな対処法がある?

「痛い」という感覚はとても不快ですよね。

腹や頭が痛くても気持ちが下がってしまうし、何かトゲのような物が刺さっても痛くてその痛みの原因を除去するまで気になりますよね。

この不快な「痛い」という感覚は必要ないように思えるかもしれませんが実はとても大切な感覚なのです。

何故かというと痛みを感じさせることで「体が危険」な状況であることを知らせているからです。

例えば盲腸なのに痛みがなかったため進行したり、骨折しているのに気付かず変な形で固まってしまったり、という具合です。

そこで今回は「パーキンソン病の4大症状の中に入れてほしい」というくらい不快な気持ちになる「痛み」に対し私がどう対処しているかを書いていきます。

若年性パーキンソン病の痛みとその対策

私は若年性パーキンソン病と診断され丸4年目となりました。
診断されたあと、パーキンソン病についてネットで調べていると「体が痛い」と言っている方が 多くいたのですが、当時の私は、パーキンソン病が痛みを伴う病気だということを知りませんでした。

看護学校に通っていた時もパーキンソン病の主な症状は筋拘縮、無動、振戦、反射障害と学び看護師としてパーキンソン病の患者さんを看護した時も「痛み」について考えたことはありませんでした。
しかし私自身がパーキンソン病を発症したことで毎日のように痛みと闘うようになり、ネットで「体が痛い」と言っている人の気持ちがよくわかるようになりました。またブログを通して知り合った同じパーキンソン病の人も「パーキンソン病の4大症状の中に痛みも入れてほしい」と言っていました。

なぜパーキンソン病は痛みを伴うのかというと、上記に記した4大症状の中の1つ「筋拘縮」が原因だと思われます。
私の場合、眠っている間は自然に寝返りをすることができないため耳や頬骨、肩、骨盤などの骨の出ている部分が長期的に圧迫されることで起こる痛みで目が覚めます。

これは酷くなると褥瘡(じょくそう)、一般的にいうと「床ずれ」になりますが、そうならないように早めに「痛み」として危険を知らせてくれているのだと思います。
また今までできていた動きに制限が出てくるのも筋拘縮のためです。
筋拘縮とは関節の可動域に制限がでてくることをいいます。
私はこの痛みに対してはストレッチやラジオ体操をしています。
最初は痛みで思うように出来なくても繰り返しているうちに筋も少しずつほぐれてきて普段通りになるので毎日続けることが大切です。
あとは1日を通して時間があったら肩を回したりアキレス腱を伸ばしたりするよう心掛けています。

寝ている間はほとんど動くことがないため朝起きたら全体的にガチガチになっています。
特に症状の進んでいる右手の指は曲げるのにかなりの痛みを伴います。
まるで自分の手ではないような感覚で周囲の人には「まるでマネキンになったみたい」と説明しています。
たまに動かそうとしなかったら本当にマネキンのように固まってしまうのかな、と思うことがあります。
あとは首もしょっちゅう痛めています。
首の痛みも寝返りが出来ず長時間同じ体勢でいることが原因だと思います。
今まで寝返りを意識することなんてなかったのですができなくなってその必要性を感じるようになりました。

1番症状の強い右手指は起きる前にゆっくりグーパーを何度か繰り返し少し柔らかくなってきてから起きるようにしています。

首の痛みに関しては下手に動かすと悪化する可能性があるので湿布で様子をみるようにしています。
寝返りは私自身が眠っているという事もありどうしようもないのですが、寝る前はなるべく良肢位を保つようにしています。
良肢位とは体に負担の少ない体位のことです。

まとめ

この1年は夜中に痛みで目が覚めるためぐっすり朝まで寝たということはありません。
でもこの痛みは冒頭で書いたように「体が危険」であることを知らせているのかなと思うと不快である痛みも人間にとっては必要なのだなと思うようになりました。

体がせっかく知らせてくれているのだから、それぞれの痛みに合った対処をしていきたいですよね。

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