私は若年性パーキンソン病と診断され4年目で障害者手帳の申請をし、受け取りました。
診断当初 、何人かの人から障害者手帳もらったの?と聞かれたことがありました。
私自身、正直どのタイミングでもらうことが出来るのか知らず、私に質問してきた人たちも診断されたらもらえるものだと思っていたようです。
そこで今回は若年性パーキンソン病と診断されたのに障害者手帳を発行されなかった理由と発行してもらうための条件について書いていきます。
若年性パーキンソン病の私が障害者手帳をもらえなかった理由
まず初めに障害者手帳とは何か、についてお話します。
障害者手帳とは地方公共団体に認められると発行されるもので身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の総称のことです。
私が若年性パーキンソン病と診断された時の状態は
・右手が動かしにくく字が書きにくいと感じるものの出来ないわけではない
・右足が上げにくく、床をする感じで靴がキュッキュッと鳴る
という状態でした。
まだほとんどのことが自分で出来ていたため障害者手帳をもらうことが出来なかったのだと思います。
しばらくは内服治療で生活が出来ていたのですが、進行性の病気であるため薬の量が増えていくとともに、ニュープロパッチという貼付する薬が追加されました。
このニュープロパッチという貼り薬は副作用に突発性睡眠がでる可能性があるということで車の運転をやめました。
ちょうどその頃、第3子の妊娠がわかり体は薬を増やさなければ動くことが困難な状態であるにも関わらず、今まで飲んでいた薬のほとんどを中止しなければなりませんでした。[1]ドパコールという内服薬のみ1日3錠、出産まで飲み続けました。
障害者手帳を発行してもらいに行こうと思った理由
色々な面で不自由はあったものの臨月までは何とか自分のことは出来ていましたが、出産の3週間程前からほぼ1日横になっている状態でお風呂は介助してもらい、食事は作ってもらったり買って来てもらうようになりました。
夜も1〜2時間しか眠れずかなり辛い状況でした。
その頃から障害者手帳の話が出始め、産後落ち着いたら申請の準備をすることになりました。
出産したその日からすぐに薬を増量しましたが妊娠中の薬の減量と進行のためか結果的に妊娠前より薬の数は増えた形での調整となりました。
産後しばらくは周囲から助けてもらいながら育児をしてきましたが、ずっと助けてもらうわけにもいかないため色々な支援を受けられるように「障害者手帳の申請をしたい」と主治医に伝えました。
障害者手帳を発行してもらうための申請手続き
障害者手帳を申請するには住んでいる市区町村の障害窓口で「身体障害者診断書、意見書」という用紙を受け取り指定医に書いてもらいます。
その後、障害窓口に必要書類と共に提出します。
提出してからおよそ1ヶ月から3ヶ月くらいで受け取ることができました。
まとめ
私の場合、1番下の子が11ヶ月で予防接種を受けに行ったり、また喘息も持っているため病院へしばらく通わなければいけませんでした。
以前は車で行っていたのですが運転が出来なくなったため徒歩で行っていました。
予防接種など子供が元気な時はそれで良いのですが体調が悪い時はタクシーで行くしかなく金銭的に負担が大きくなりました。
しかし障害者手帳を受けてからは割引きがきくようになり金銭的な負担も軽減され助かっています。
障害者手帳は障害があるからといってすぐに申請できるわけではありません。
私も冒頭でお伝えしたように診断されてすぐは障害の程度も低かったので障害者手帳を申請する話さえも出ていませんでした。
障害者手帳を申請する条件として、都道府県によって違いがありますが、まずは障害者手帳の交付対象かどうかです。
次に障害が永続することが前提となります。
障害者手帳の話が出た時は安心した反面、そういう話をする段階なんだな、と正直複雑でした。
今申請する段階であるのに悩んでいる方がいるのであれば、ご自身の日常生活を送りやすくする為にも申請する方向で検討されてみてはいかがでしょうか。
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References
↑1 | ドパコールという内服薬のみ1日3錠、出産まで飲み続けました。 |
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