武道というと男性が習うイメージですよね
キツそう、怪我をしそう、マッチョな体格になりそう…など思われているかもしれませんが、アマチュアでもプロでも格闘技の世界ではかわいらしい女性がたくさん活躍しています。
むしろ武道をしている女性はかわいくて健康的で強くてかっこいいです。
道場に見学にいくと女性の道場性も多くいらっしゃいます。
筆者は柔道に始まり、極真空手、合気道と武道を20年近く長く続けています。
どの武道も素晴らしいのですが、一つ一つメリットやおススメの理由をお伝えしたいと思います。
目次
女性が習い事で武道をするメリット~空手編~
空手には大きくわけると二つの種類があります。
- 伝統会派の空手(寸止め空手)
- フルコンタクト空手(極真空手など)
です。
どちらでも好きな流派でかまわないと思います。
週に2~3回のトレーニングでも十分な上達を見込める武道です。
女性が習い事で空手をするメリット
女性が空手を習うメリットは
- 体力がつく
- 筋肉がついて太りにくい
- 減量だけではなくきれいな筋肉がつく
- ストレス解消
- タフなメンタルになる
- 自己防衛になる
などなどたくさんあります。
基礎練習だけのトレーニングを行うだけで、とても綺麗な筋肉がつき、無駄な脂肪が消え、特に冷え性改善などにももってこいです。
また、集中力も身に付きます。
同じ型や基礎練習ではより美しい形を求めるために、何度も何度も同じ動きをマスターするまで行いますし、組手で相手の打撃をうけないようにするには集中しなければなりませんので、必然と集中力が付いてきます。
また、有り余るパワーを空手で発散できるのも魅力的です。
基礎練習だけでもかなりスッキリしますが、ミット稽古をするとストレス解消にもってこいです。
他にも、空手をつづけることで自己防衛にもなります。
とくに「フルコンタクト」の空手では組手の稽古があるので実戦に慣れるので強くなります。
もしも襲われたときに、かよわそうに見える女性がキレキレの下段まわし蹴りからの突きで撃退できるってかっこいいですよね。
反撃とまではいかなくても変質者などから走って逃げることができる体力もつきます。
空手を習うのに向いている女性の特徴
空手に向いている人は
- とにかく強くなりたいと思う人
- 武道で集中力を付けたい人
- 団体スポーツは苦手だけれど、運動は得意という人
- 闘争本能にあふれている方
などでしょうか。
空手というとハードでキツイイメージもありますが、ほとんどの道場ではまず見学と体験をすることは可能です。
自分の体力にあわせて練習の強度を選ぶことができ、ついていけないときには休ませてもらえます。
気持ちも身体もタフになりたい、思う存分動いてストレス解消をしたいという女性にはおすすめです。
女性が習い事で武道をするメリット~柔道編~
他の武道と違い、柔道の総本山は「講道館」。
ルールやライセンスが統一されているので、どの教室に通っても同じルールで習うことができる武道は柔道だけかもしれません。
柔道に関して筆者は部活での経験のため、試合に勝つための練習だったので毎日の鍛錬が当たり前でしたが、一般的には週に2~3回、1年間頑張るだけで受け身や基礎的な技はできるようになります。
選手として活躍したい方は、ほぼ毎日の鍛錬が必要になります。
女性が習い事で柔道をするメリット
女性が柔道を習うメリットは
- 体力がつく
- 受け身ができるようになるので怪我をしにくい
- 体幹が強くなる。
- 礼節を知ることができる
- 護身術にはもってこい
- 身体も精神もタフになれる
などです。
柔道を習う一番のメリットは「体の使い方が抜群にうまくなる」ことです。
はっきりいうと、他の武道に比べても護身術にも適しているのが柔道です。
稽古や基礎練習は慣れるまではかなりキツイですが、体幹がとても強くなり、重心の取り方もうまくなります。
柔道を始めたばかりの頃はとくに受け身の稽古を徹底して行います。
つまずいたときなども怪我をしないように上手に受け身をとれるようになります。
また、他の武道は基礎練習だけ型だけ・・・の流派もありますが、柔道だけは別。
必ず組手の稽古があります。
攻撃に対して順応できるので、実戦で動けないということが少ないです。
女性の場合、男性との稽古は体格的に不利なので、どうやったら相手の攻撃をかわし、自分が勝てるのか?を考えて動く必要があります。
もちろん女性同士の稽古でも同じ。
この、考えて攻撃する攻撃をかわす・・・の稽古が実戦で役にたちます。
攻撃に対処できるかははっきりいうと「慣れ」なので、一番実戦に近いのが柔道だと感じています。
護身術や実戦に強くなりたい方に柔道はおススメです。
もし夜道で襲われてしまっても冷静に対応できるでしょう。
また「武道の稽古は礼に始まり礼に終わる」と礼の精神が強調されている武道なので、強くなればなるほど人格者としての品格も求められる武道です。
昔の漫画などで、弱虫でいじめられっ子だった主人公が柔道でどんどん人生を変えていく・・・というものもありましたが、筆者もその一人。
体を鍛えるだけではなく精神的にもタフになれます。
柔道を習うのに向いている女性の特徴
向いている方は
- 日本古来の武道と礼を学びたい方、
- 体力をつけたい方
- 護身術を学びたい方
- オリンピックを目指したい方、
- 精神的にも肉体的にも強くなりたい方
- 男子(または男性)との厳しい稽古にもついていける方
などでしょうか。
もし柔道をしたいという女性は、学生なら部活でもかまいませんし、地域で教室や道場をひらいている指導者もいるので、ぜひ体験や見学にいかれてみてください。
女性が習い事で武道をするメリット~合気道編~
合気道はほかの武道とは一線を画していています。
「静」の武道と言われるだけあり、闘争心むき出しだとうまく技がかかりません。
他の武道が「敵を制する」武道ならば、合気道は「敵をなくす、相手と一体化する」武道なので、いかに相手の力をとらえ、うまく流せるかが重要です。
流派によって「相対す」や「結び」、「とらえ」などさまざまな表現がありますが根本的に同じ意味になります。
合気道の動きは日本の伝統舞踊である「能」の動きと酷似しています。
自分の動きは最小限に。
効果は絶大に。
女性が習い事で合気道をするメリット
女性が合気道をならうメリットは
- 今の筋肉量や体力でおこなうことができる。
- 身体のさばきがうまくなる。
- ほかの武道と比べて怪我がすくない。
- 精神的に強くなれる。
などです。
空手や柔道、そのほかの武道や格闘技などでは重量級が圧倒的に有利ですが、合気道にかぎっては名人と言われる方も植芝盛平、塩田剛三など小柄な方ばかり。
合気道では筋肉は使いません。
むしろ小柄で筋肉が少ない女性のほうが上手になる伸びしろがある武道です。
基本的な稽古は受け身、関節の固め技、約束稽古で行う身体のさばきの稽古なので、基礎の稽古をきちんとしていたら怪我もほとんどしません。
同じ稽古を繰り返し集中して行うことや、相手の動きに逆らわず身をまかせるという精神的な鍛練にもなります。
ですが、他の武道が半年1年たつとかなり上達するのに対して、合気道は一人前になるのに10年以上かかります。
ほかの武道が「ここまでできるようになったら〇級ね」と昇級試験などがあるのに対して、合気道は昇級試験もなく「稽古にきた日数」が大事です。
つまり、毎日の鍛錬が必要になります。
稽古も基本毎日がベストですが、毎日稽古をしている道場は今では少ないので、せめて道場の稽古の日は毎回行かないとなかなかうまくなれません。
合気道を習うのに向いている女性の特徴
合気道がむいている方は
- ほかの武道を経験してきて次の上のステップにいきたいという方
- 精神的な鍛練をしていきたい
- 身体の動きを静かに綺麗にしたい
- 同じ稽古でもコツコツとできる方
などです。
また、体力を必要としない武道といいましたが、投げ技では空中を飛ぶ受け身もあり、杖(じょう)や模擬刀、木剣をつかった稽古もありますので、基礎的な鍛練をしつつ道具を扱うための体力は徐々についていきます。
関節の固め技が多い武道なので、かけられた技をぬく稽古では関節の可動域があがります。
身体の上半身の力を抜くことができるようになるので、肩こりや腰痛なども減り、猫のようにしなやかな体になります。
自分の重心移動や身体を一つの塊として意識した稽古が多いので、PC作業やスマホでつい前かがみになりがちな現代人は姿勢もよくなる武道として注目されています。
ですが、護身術に役にたつかというと、前述したとおりほかの武道に比べてハードな稽古ではありませんし、上達するのに長期間を要するので合気道をはじめて3~4年程度では護身術としてはまだまだ足りません。
初心者でもハードルが低い武道ですが、運動や武道をほとんどしたことがないという方は長期間やらないと実戦に役に立たないことが多いです。
まとめ
どの武道もメリットはありますし、何より楽しいです。
ほんの少しでも「やってみたいな」という気持ちがあれば、楽しむ程度でもよし極めるもよし、ぜひ飛び込んでいただきたい世界です。