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ビジネスホテルのフロントはきつい?楽?具体的な仕事内容や夜勤の有無は?

ビジネスホテルのフロントの仕事に興味があっても、具体的にどのようなことをするのかというのは分かりにくいのではないでしょうか。

今回はビジネスホテルのフロントという仕事について書いていきたいと思います。

ビジネスホテルのフロントはきつい仕事?

私はとあるビジネスホテルに勤務しております。
ビジネスとは言え、海外の方やレジャーで来られる方もいらっしゃいます。
ビジネスホテルを含め、ホテル全体に言えますが、体力勝負の仕事であると個人的に思います。
カウンター内では背筋を伸ばして立っていなければなりませんし、お客様の合わせなければなりません。
お荷物をお部屋まで運ばなければならないので、「これはちょっとした筋トレ」と割り切ったりもします。
ただし、私は腰を痛めたので、定期的にマッサージに通っています。
体力だけでなく、精神的にも辛い時もあります。
タイミングが悪いと、クレーム処理に向かわないとなりませんし、香水やお酒の匂いを一瞬で感じるお客様と相対さなければなりません。
「いつ何時、どう言うお客様が来るのだろう」と言う恐怖感は常に感じています。
今はある程度回復しましたが、内線外線電話を取りまくっていたこともあり、耳の聞こえが悪くなったり、理不尽なことも多いので、ストレスから目眩を患ったこともありました。

ビジネスホテルのフロントの具体的な仕事内容

私たちの仕事は多岐に渡ります。
もちろん、個人情報のこともあるので、お客様の情報は教えられませんが、友人達に話すと「そんなことまでやるの?」と驚かれます。
差し障りのない範囲で仕事内容を時系列にご紹介してみましょう。

9:30に出社し、簡単な引き継ぎを行います。
前日までに起きた案件を伝え、対処法などを引き継ぎます。
「私はこの件は知らない」は通用しないので、各自メモを取ったりしています。

その後の午前中はチェックアウト業務。
私の勤め先は前払い制なので、宅急便送付のお金くらいしか動きはありません。
そのため、基本的にはお見送りですね。

チェックアウト完了の目処が立てば、交代で食事に行きます。
近所へ食べに行く人もいれば、コンビニで調達して食べる人もいます。(社員食堂はありません)

チェックインまでの時間は修繕・予約対応・フロント周りの簡単な整理・荷物運びなどの事務関係の仕事をこなします。
チェックインが始まれば、予約内容・お名前を確認し、宿泊代金の精算(今は予約時点でカード決済されるプランもあります)、初めての方にはホテルの説明もいたします。
この時に交通やら何やらの質問が出るのでその場合は内容に合わせた用紙を渡しながら説明しています。

カウンターは台数に限りがあるので、最低1名は事務所で電話や予約対応といった事務作業を行います。
私の所では、1時間ごとに「カウンター↔︎事務所で交代」のスタイルを取っています。
立ちっぱなしもしんどいので…

夕方には「チェックアウトの部屋から出た忘れ物」のリストを作成します。
飲食物・衣類がメインですが、「ナニコレ?」と言うのもありますが、内容はお察しください。
平日の日中はあまり到着の方はいません。
夕方6時からは夜勤への引き継ぎを行います。
前日からの伝達・報告などを引き継いで、日勤はここで退勤になります。
仕事が残っていれば、30分から1時間くらいの残業はあります。

ビジネスホテルのフロントに夜勤はある?夜勤では何をする?

ホテルは24時間営業なので、夜勤もあります。
日付が変わるまでは日勤とほぼ変わりませんが、忙しさはここから始まります。
この頃から続々とチェックインされていきます。
それと並行して、部屋割り確認・お荷物の整理などの翌日の準備もこの頃から始めていきます。
チェックインに目処が立つ頃に「バッチ」と言う日時更新作業があります。
当日の売上(現金・カード)をチェックした後にPCで最終計上を行います。
この作業を行わないと、チェックアウトができません。
更新後は計上に漏れがないか・チェックアウト時に何かすることはないか…などの作業を行います。
また清掃スタッフへの連絡事項・日勤への引き継ぎ事項もまとめた後は各々の仕事をこなします。
チェックアウトが始まるまでは約2時間交代で休憩を取っています。

まとめ

私の勤め先では大体このサイクルで行われています。
地味で体力気力を使うことや泥臭い仕事が多いです。
しかし、常連様と世間話をしたり、何かやったことに対する御礼状をもらえたり…など「やってよかった」と思えることもあります。
今までお客様からいただいた御礼状などは宝物にしています(私が死んだ時は棺に入れてもらおうかと思います)。
スタッフの入れ替わりは激しいし、ストレスも多い仕事ですが、「自分にしか掴めない幸せ」にいつ出会えるか…その楽しみを持って日々奮闘しています。
ご縁があれば、一緒に仕事できる方に出会えたらと思います。