前回の「高校受験時の志望校の選び方は?」に引き続き、志望校の選び方について書いていきます。
やはり、お子さんと志望校について話すには親御さんも高校について知っておくと話しやすいです。
そんなにマニアックにならなくても一般的に知られているような内容で十分なので少し高校について知っておくといいですよ。
高校受験を控えたお子さんの志望校を親も知ろう!
まずは親御さんも高校のことを知りましょう。
高校のことを知っていればお子さんと進路について話しやすくなります。
知っておきたいことは、こんなところでしょうか。
・卒業生の進路実績
・指定校枠
・通学時間
・登校時間・下校時間
・希望をすれば大学への推薦を出だしてくれるのか
卒業後の進路
親御さんとして一番気になるのは高校卒業後の進路ですよね。
お子さんが行きたいといっている高校に行かせて将来がうまくいくようになるのかは親御さんの一番の関心事ですよね。
志望校の合格実績はしっかりチェックした方が良いです。
思ったより大学に合格していないこともあります。
とくに注意したいのは合格者数です。
□□大学に100名合格とあっても信用しちゃダメです。
多分この数字が違うと言うことはないのですが、問題なのはその内訳。
この数字が現役のみなのか浪人も含んでいるのかでも随分違ってきます。
また、1人の生徒が同じ大学に2回合格するとそれで2名としていることが多いです。
□□大学100名合格とあっても上位の子たちがたくさん合格していることが多いです。
学校としては□□大学の合格者が多いことで生徒を集めようと思っている場合、□□大学の1番偏差値の低い学部を勧めているなんてこともありますし、複数回の受験を当たり前のように提案しています。
生徒数が400人いる高校で上位25%に入れば大丈夫と考えていると卒業のときに焦ることになってしまいます。
指定校枠
合格者数と別に把握したいのは指定校入試の枠です。
これは高校ごとに全く違っていて、指定校入試で学校に推薦されるとほぼ100%合格できるというすごい推薦です。
実力と比較するとかなり格上の大学の推薦がもらえるというおいしい入試制度になります。
受験すれば100%不合格になる子も指定校推薦がもらえればほぼ間違いなく合格です。
その高校がもっている指定校枠を知ればお子さんが卒業するときのその高校が持っている指定校枠がおおまかに分かります。
年度によっても変わってくるので、はっきりとは教えてもらえないかもしれませんが大まかに聞いておくと安心です。
通学時間
軽視されがちですが、これは必ず調べておきたいところです。
1度通学することになれば使うであろう交通手段で実際に行ってみると良いです。
高校に入学すれば3年間通います。
あまりに通学しづらい場合はちょっと考えた方がいいかもしれません。
登校時間・下校時間
これを聞くと課外授業の有無が聞けます。
課外授業があるときとないときの登校時間と下校時間を聞くことで把握できます。
本当に稀ですが、課外の受講を選択できる高校もあります。
大学への推薦を希望すればだしてくれるのか
成績に問題があれば出してもらえないのですが、高校によっては伝統だ!ということで推薦しないという高校もあります。
えーっ!!って思うのは高校3年生のときなので学校に直接聞けない場合は現役の生徒に尋ねられると良いと思います。
学校説明会でもどのような方針で大学受験を指導されているのか尋ねると推薦の話までしやすいです。
あとは学校のパンフレットなどに目を通したら随分とお子さんと進路の話がしやすくなります。
基本姿勢はお子さんの意思を尊重するということを忘れないようにしましょう。
どうしても、親御さんが主体になるとお子さんからは説教だと受け止められやすいです。
親御さんの言う通りにしなさいという無言の圧力がお子さんに伝わってしまってはまた話のできなときに逆戻りなんてことになってしまいます。
焦らずゆっくりお子さんとお話の時間と思ってお話しするとよいです。
そうやって話していくとお子さんのとんでもない考えが出てきます。
私がえーっ!!!思ったのは、「雇われたくない」とか「仕事したくない」ですねー
これ本気で言っていましたね。
雇われずにどうやっていったら生きていけるか、仕事をせずにどうやって生きていけるか、本気で聞かれました。
大人目線でいけばふざけるな!!って言われそうですが、価値観なので仕方ありません。
私はこういった考え方でも否定はしないので、どうやったらそれができると思うか?などいろいろ話しました。
中学生くらいでとんでもないことを言い出しても、実際就職するとなるのは高校卒業後か大学・専門学校卒業後ですよね。
そうなんだーって、どうしてそう思うのかとか、実際どうやってそうなろうとしているのかなんて聞いていくと面白いですよ。
まずはお子さんのことをたくさん知っていきましょう。
現実を見よう!
いろいろ親子で話してせっかく決めた志望校ですが、受験に合格しないと行くことができません。
お子さんと選んだ高校に行くことができるのかは、学校の先生や学習塾の先生に尋ねてみてください。
余裕で合格できるのか、微妙なのか、難しいのか教えてくれるはずです。
行きたい度合いと合格率などからよく考えて出願すると良いと思います。
まとめ
高校受験の志望校の選び方についてでした。
高校受験を控えたお子さんってまだまだ子どもです。
初めて自身で進路を決めないといけないのが高校受験。
どうしても○○高校でいいのかなー、△△高校の方がいいのかなーってことは考えています。
適当にしているように見えて意外と考えていたりします。
でも、どうしてもまだまだ子どもなので親御さんの言葉に感情的になりやすいです。
親御さんが結論をお子さんにぶつけてしまうと親子ゲンカになってしまうので、まずはお子さんのお話を聞くことを意識しましょう。
願書を出すまでならいつでも受験する高校は変えられるので焦らないこと、早めからお子さんとたくさんお話することが大事です。
中学1年生や2年生の頃から少しずつ話をしているとスムーズに進みます。
最終的な出願先は学校の先生や学習塾の先生に相談して決定しましょう!
最後にお墨付きをもらって自信を持って受験できるようにしたいですね!