みなさん海は好きですか?
日焼けしてしまうことや海水があまりきれいでないイメージが強いのか、最近は海がそんなに好きではないという人が増えているらしい!
私にとって海は、何も考えずに1人になれたりするし、たくさんの漂流物があってわくわくしたりできるような場所です。
波の音をバックミュージックにして風に当たりながら海辺をお散歩するのは良い気分転換になり、自然と頭がすっきりして気持ちが良いですよ!
ただ、頻繁にいけるのは厳しいのが残念です…
同じように皆さんにも海へのイメージだったり、思い出だったりがいろいろあると思います。
そんな海について、今回は”なぜ海水はしょっぱいのか”というテーマで書いていきます。
小学生に聞かれたことがきっかけとなっているのですが、子どもの視点って面白いものですよね!
そんな子どもの好奇心を”常識”という一言で片付けてしまってはもったいない!!
上手く答えて、もっと多くのことに興味を持ってくれるようになればいいですよね!
海水がしょっぱい理由って?
海で遊んでいるときに、思わず水を飲んでしまった経験を持っている人は多いのではないでしょうか。
あれ、すごくしょっぱいですよね!
私も去年の夏に一度機会があって、久しぶりに海に入ったのですが、思ったより海水がしょっぱくてびっくりしたのを覚えています(笑)
なぜ海水はしょっぱいのか。
これは海水には塩が溶けているからですよね。
では、この塩はどこから来たのでしょうか?
地球の起源が関係?
実はこの秘密には地球の成り立ちが関係しているのです。
地球ができたのは今から約46億年前だと言われています。
小さな惑星同士が衝突して合体していくことで、現在の地球ができていきました。
大きなものがより小さいものを吸収して大きくなるという感じです。
衝突と合体を繰り返し、地球がある程度の大きさになってきた頃、地球は大気をもつようになります。
この大気は小さな惑星同士の衝突の時に生まれた気体が元となっていて、主成分は水蒸気や二酸化炭素だと考えられています。
さらに小さな惑星同士の衝突を繰り返し、合体していくことで地球は大きくなっていきました。
この衝突が起きるとき、ものすごく大きなエネルギーが生まれます。
このエネルギーが熱エネルギーというエネルギーに変わり、熱を生み出していくので地球どんどん熱くなっていきました。
また、地球は衝突と合体を繰り返していくうちに、徐々に地球は大きくなり、地球の引力は大きくなっていきました。
地球の引力が大きくなってくると、小さな惑星との衝突する速度がどんどん上がっていきました。
地球が大きくなり、引力が大きくなっていく中で、大きな惑星との衝突もあったようです。
衝突を繰り返して、地球が現在の大きさの半分程度になってくると、惑星との衝突時に発生した熱エネルギーと水蒸気などの気体がもっている温室効果によって熱を地球から逃がしにくくなり、地表の温度がますます上昇していきました。
このとき、地球の温度は地表の岩石を溶かすほど。
地表の岩石は高温のため溶けてしまい、マグマの海になってしまいました。
その後、惑星同士の衝突は減っていき、衝突が減ったことで、衝突時に発生する熱エネルギーの共有が少なくなった地球は徐々に冷めていきました。
地球の温度が下がっていくことで、雨が降り、その雨が地表をさらに一気に冷やすことになります。
地球が暑かったときも雨は降っていましたが、地球が高温すぎたため、ものすごく高いところに雲を作り、せっかく雨を降らせても地表に到達する前に蒸発してしまっていたので、地表まで雨が届くことはなかったようです。[1]地球の大気が高温のため水が蒸発してしまうためです。
地球の気温が下がり、雨が地表にまで届くようになったことで、地表を雨が急激に冷ましていきました。
高温で溶けてしまっていたどろどろしていたマグマが、雨によって冷やされ、固まり、今まで高温のため水蒸気として空気中に存在していた水が大量の雨として地表に降り注ぎました。
その結果、地球上に海が誕生することになりました。
塩はどこから来たの?
この頃の雨は塩化水素や亜硫酸などが溶けた強い酸性でした。
酸性雨は、金属を溶かす性質を持ってるため、ナトリウムや鉄といった様々な金属を溶かしてしまいます。
溶かされた様々な金属は雨と一緒に海へ到達します。
そして、海や運ばれる途中に塩化水素が水に溶けてできた塩化物イオンと水に溶けたナトリウムイオンが結びついて塩化ナトリウム(塩)になりました。
そして、様々な金属などを運んできた水は再び水蒸気となり雲となり雨となり…という過程を繰り返して海で塩ができ、海水はしょっぱくなっていったのです。
まとめ
海の水にとけた塩は地球ができていく過程でできたものでした。
そんな古くからものなんて驚きですね!
ちょっと補足しておくと塩化水素が水に溶けると塩酸になります。
そのときに水の中では、塩化水素が水素イオン(H+)と塩化物イオン(Cl–)に電離した状態になります。
そこに水に溶け込んだナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl–)が結びついて塩化ナトリウム(NaCl)、塩(食塩)になりました。
こうして塩はできました。
海の水がしょっぱい理由についてでした。
References
↑1 | 地球の大気が高温のため水が蒸発してしまうためです。 |
---|