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看護師をずっと続けていくための心得!現役看護師がアドバイス

みなさんの看護師さんへのイメージってどんなイメージですか?

私は、「白衣の天使」という言葉があるように、優しいイメージが1番強いです!

世間の人たちからの看護師さんのイメージってどんな感じなんだろう??と、気になったので調べてみました。

調べた結果は以下の通りです。

 看護師をずっと続けていくための心得とは?現役看護師がアドバイス!

  • 優しい
  • 笑顔があり、元気がある
  • 頭が良い
  • 厳しい
  • 冷たい
  • その他

多くの意見がありましたが、7割以上は好意的な意見でした。
看護師になりたい人の志望動機はさまざまですが、「小さな頃から憧れて看護師になりたい」「看護師という資格をもつことで就職に困らない」などの意見が多いです。
実際に人の役に立つ仕事という面でも仕事に対してやりがいを持つことができます。
私も10年看護師として働いていますが、患者様の笑顔に触れたり、「ありがとう」と感謝されると看護師として働いていて良かったと感じます。
しかし、看護師という仕事は憧れだけではなかなか続けていくのはつらい仕事でもあるのは事実です。
体力的にも精神的にもつらいと感じる場面も多いのが現実です。
今回は実際に看護師という仕事を続けていくためにはどうしたら良いのかご紹介していこうと思います。

理想と現実の違い

看護師さんになりたいと思って、憧れや意気込みを思って看護学校に入学したり、病院へ就職しますが、理想と現実が違って辛く、続けられないと思うことも少なくありません。
まずどんなデメリットがあるのか私や私の周りの看護師の経験を元にご紹介していきますね。

1)看護学生時の苦悩

まず、つまづくのは看護学校に入学してからのギャップ!
専門学校や大学に入って夢の学生生活を送って、看護師としての知識を学ぶという気持ちで入学します。

「憧れの看護師さんってどんな感じなんだろう」と夢を膨らましています。
しかし、学生時代にもなかなかハードな経験が待っているのです。

1 看護専門学校や短期大学

専門学校や短期大学は3年制という短い期間で山のようなカリキュラムをこなす必要が
あります。
1年生の時は、基礎知識を養うための勉強や筆記試験が主です。
2年生以降は実習へ行く機会が増えてくるので忙しくなります。
さらに2年生になると国家試験対策も行っていく必要があるので、勉強・実習・国家試験対策とかなりハードスケジュールな学園生活をおくることになります。
ただ、メリットとしては3年間で看護師免許を取得できます。
早く看護師になり現場で働きたいという人にはおすすめです。
それに、実習に出る回数が大学よりも多いので現場の環境により早く慣れることができるというメリットもあるのです!

2 大学の看護学科

大学の看護学科は4年制です。
専門学校や短期大学よりも1年長く勉強ができるので、少し余裕を持って学ぶことができます。
それぞれの学校によって違いはあるかもしれませんが、基礎知識をしっかりとつけるということを目的としている大学が多いようです。

実習も専門学校ほど回数は多くないのが特徴です。
メリットとしては、4年間で余裕を持って看護師としての基礎知識を学ぶことができる。
大学を卒業するということは「学士」を取得できるので、履歴書に大学卒と記入できる。
就職場所によっては大学卒業という面で有利なこともある。
給料が専門学校卒業より多少良い。

デメリットは、実習経験数が少ない分現場で働くときに慣れるのに時間がかかったり、仕事内容にギャップを感じやすいという点があります。

給料が専門学校卒業よりも多いと先程記載しましたが、総合病院などでは繁栄されることは多いと思います。
しかし、中規模病院や個人病院での就職の際には専門学校も大学卒業も給料はあまり差がないのが現実です。
准看護師と看護師では給料に差はあります。

2)看護師として現場で働き始めた頃の苦悩

看護学校を卒業し、国家試験に合格したらついに看護師デビュー!
病院で働きはじめた時に抱きやすい印象は次のようなことが多いようです。

  • 夜勤も多く体力的に辛い
  • 休みが少ない
  • 教育体制が不十分、先輩看護師のフォロー不足
  • 人間関係
  • 命にかかわる仕事なので精神的につらい
  • 医療事故などのプレッシャー

看護師は患者様の命にかかわる仕事です。
看護学生の頃からそのことについては十分に学んではいますが、実際に頭で理解しているのと経験するのでは全く違います。
そのことによりストレスを抱いてしまうことも看護師としての特徴です。
人間関係や体力的なものは社会で働く上では他の職業でも当てはまってくる悩みだと思います。

看護師の離職率

では、実際に働きはじめてからのギャップで辞めてしまう人はどの程度なのでしょうか?
看護師の離職率についてまとめてみました。

看護師の離職率は新人看護師で約8%、常勤看護師で約10%と言われています。
わかりやすく説明すると…
常勤看護師(2年目以降)は10人に1人が離職
新人看護師は20人に1人が離職という感じになります。

看護師になって良かったと思うこと

看護師はデメリットばかりの職業ではありません!

  • 給料が安いといいますが一般的に比べると5万~10万くらい高い。
  • 安定的な給料。
  • 就職に困らない。
  • 働き方も様々で自分にあった働き方が可能。(総合病院、クリニック、老人施設、訪問看護、企業会社、保育士、検診センターなど)
  • 人に感謝される、やりがいを持てる仕事。
  • 看護師の知識を私生活でも活かせる。
  • 人間的に成長できる。

辞めたいと思ったときの心得

前文では、色々デメリットな内容ばかり書いてしましました。
実際にどんな現場環境なのか現実的に知っていた方が心構えもできますし、それでも看護師になりたいと思える人はきっと看護師として続けていけると思い正直に書いてみました。

1.入職前に期待しすぎて現実の環境にがっかり…

良いイメージを持っていざ看護師になってみたら自分の印象と全く違っていて辛いとなると辞めてしまいがちです。
しかし、看護師としての良くない情報も知っていて、いざ現場で働いてみると思っていたより好印象な場合は継続できたり、やりがいに繋がります。

これは人間の心理で、プラスから入りすぎて期待値が高いほど、自分の理想と違ったときにかなり落胆します。
しかし、悪いイメージも想定しつつ現実に遭遇した場合、期待値もそれほど高くないので想定内で済みやすいのです。
そのためがっかりしたり落ち込んだりしにくくなります。

夢や期待を持つことは大事ですが、色々な情報収集を行い、現実を受け入れておくというのも社会人としては大切なことなのです。

2.看護師に向いていないかも…

新人看護師として感じやすいのは「自分は看護師にむいていないのではないか」という気持ちになります。
多くのことを覚えるので、失敗を繰り返したり、先輩看護師や医師に怒られたり、時には患者様にも迷惑をかけることもあるでしょう。
失敗をすると誰でも凹みます。
私もたくさん失敗をして、涙したこともあります。
時には理不尽に怒られ悔しい思いをしたこともたくさんあります。

このような経験は誰にでもあることです。
新人なのですから失敗はしかたないのです。
経験したことがないことをするので初めから上手くできる人はいないのです。
誰もがたくさん経験をして上手くできるようになるのです。
私は、「一度失敗や注意をされたら次はしないようにしよう!」という心得で仕事をしてきました。
2回失敗することもやはりあります。
しかし、先輩も鬼ではありません。
一生懸命学ぼうとする姿勢があれば、評価をしてくれます。

3.命にかかわる仕事は精神的につらい…

実際に看護師として働いていたら患者様の死に直面することもあります。
自分が担当していた患者様が亡くなられるとショックを受けますよね。
これをつらいと感じるか、「その人の一生の最期に立ちあえた。病気と最期まで闘った方を看取れた。」と受け取るかはその人次第です。
なかなか人の命と向き合える職業って少ないと思います。
看護師は亡くなる人だけでなく産まれてくる命や回復する命とも隣り合わせです。
悪い面ばかりをみてしまうとつらくなりますが、他にも良い面はあるのでそこに目を向けることも大事です。
新人の頃から経験を積むことで精神面も少しずつ鍛えられるようになります。
今までの学生生活の頃の環境と違う経験をしているのでつらいと思うことは特別なことではないのです。
みんな色々な経験を経て「精神的に強くなる」というわけではなく、「成長していっている」のです。

まとめ

看護師を続けていくための心構えについてお話をしてきました。
正直、厳しい環境の中働いている人がたくさんです。良い面も悪い面もありますよね。

現役看護師の私からのアドバイスは

  1. 新人の頃は失敗するのは当たり前!しかし、一生懸命仕事をすることが大切。
  2. 自分の中でのやりがいをみつける。
  3. 失敗やつらい経験で落ち込むことがあるかもしれませんが、マイナス面をずっと考えるのではなく良い面もみつけてプラス思考に!
  4. 看護師の仕事は人の一生にかかわれる特別な職業。
  5. 看護技術や精神面は経験を重ねることで成長する。

私のまわりにも看護師の友人はたくさんいます。
正直つらいこともありますが、私のまわりの友人は誰も看護師を辞めてはいません。
「辞めたい」と思うことはあっても「辞めない」のは看護師としてのやりがいを感じているからなのではないでしょうか。
自分はこんな看護師になるという芯をしっかり持っていれば、壁にぶつかっても乗り越えることができますよ。