木々の葉が色づき、季節が冬へと向かう11月。
この時期になると神社の近くを通れば、七五三の参拝客をよく見かけるのではないでしょうか。
七五三はお宮参りや初節句同様、「自分の時はこんなことをした!」とはっきり記憶にある人は多くないはず・・・
そのため、いざ親になった時に「お祝いっていつするんだっけ?」「他の家庭では何月に行うのかな?」となってしまう人もいると思います。
今回はそんなパパさんママさんに向けて、男の子の七五三のお祝いについて書いていきます。
七五三では男の子は何歳のときにお祝いをするのか?
まずは「”七五三”と言っているから3歳、5歳、7歳の時にお祝いするのは分かるけど、男の子の場合何歳の時にお祝いするの?」という疑問を解決します。
ここで知っておきたいのは歳の数え方です。
歳の数え方には、二種類あります。
「満年齢」と「数え年」という数え方です。
聞いたことはあるという人が多いのではないでしょうか?
「満年齢」は、私たちが普段使っている数え方で、誕生日を迎えるごとに1歳ずつ歳を数えていく方法です。
「数え年」は昔、主流だった年齢の数え方です。
生まれた時点で1歳と数え、毎年1月1日に歳を重ねていきます。
極端な例えをだすと、12月31日に生まれた子は翌日の1月1日には2歳であるということになります。
満年齢で考えると、12月31日も1月1日も0歳ということになりますよね。
問題は、「男の子は何歳の時にお祝いをすればいいのか?」ということですよね!
一般的に七五三をお祝いする年齢は男の子の場合、3歳と5歳、女の子の場合、3歳と7歳だと言われています。
以前は数え年で行っていたようですが、最近では数え年でも満年齢でもどちらでもよいことが多いようです。
しかし、数え年でお祝いすると、満年齢でお祝いするときと比べて子どもがまだ幼くなりますよね。
不慣れな着物が負担となって、ぐずってしまったり、体が小さいため合う衣装を探すのが大変だったり…と親のほうにも大きく負担がかかってしまいます。
そこで、最近では満年齢でお祝いすることが増えてきているようです。
どちらの方法で数え、お祝いしなければいけないという決まりはないので「家庭によって違う!どうしよう!」と心配しなくても大丈夫ですよ!
七五三のお祝いは何をするのか?
元々、七五三というのは子どもの成長を祈るための3つのバラバラの行事でした。
そのために、3歳では「髪置きの儀」、5歳では「袴着の儀」、7歳では「帯解き・紐解きの儀」というようにそれぞれの年齢で行う儀式には異なる意味が込められていました。
「髪置きの儀」は、昔、3歳を迎えた子どもが髪を伸ばし始めるために行っていた儀式であり、これは男の子も女の子もお祝いしていたようです。
現在、地域によっては”男の子は3歳で七五三のお祝いをしない”という地域もありますが、男の子が3歳のときにお祝いしても大丈夫でしょう!
5歳で行う「袴着の儀」というのは男の子のためのお祝いです。
昔は5歳になった男の子が大人と同じように袴をはき始めることを祝っていました。
7歳で行う「帯解き・紐解きの儀」は女の子が大人と同じ帯をつけることを祝う儀式です。
こういった背景から現在では、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いをするという風習がついています。
「3歳で行うにしても、5歳で行うにしても、七五三って具体的に何をすればいいのかな?」「年齢によって違うお祝いをするの…?」
と思われなくて大丈夫です。
現在の七五三では、
・神社に行き、参拝・お祓いをする
・家族で記念写真を撮る・食事会をする。
といったスタイルが主流となっています。
3歳で七五三のお祝いをする場合は、神社には行かず写真撮影だけをする方もいます。
神社に行くという場合には、午前中に神社に行き、午後は写真を撮りに行ったり、食事会をしたりする形をとることが多いようです。
結構ハードな1日になってしまうので子どもの体力を考えて計画してみてくださいね。
子どもに大きな負担をかけないために、写真撮影は別日程にするのもアリですね!
七五三のお参りはいつするの?
七五三といえば11月15日なのですが、日にちを固定してしまうと曜日によっては家族の休みが合わない・・・ということにもなりかねませんよね。
11月15日に七五三をする人が多くなりますが、厳密に日にちにはこだわらず10月から11月にかけてする人が多いようです。
11月は冷え込む可能性もでてくるので、比較的暖かい10月にするのもよいですね!
まとめ
最近の七五三は、カチッとキメなければならない!というものではないようです。
特に男の子の場合は衣装が少ないこともあり普段より少しおしゃれな服装で行ったりするのもOK!
年齢にこだわらず兄弟に合わせて行ったり、まだ暖かい10月のうちに済ませたりという声も多いです。
大切なのは”子の成長を祝う気持ち”です。
家族で話し合って、後で見返した時に良い思い出となるような七五三にしましょう!